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福島県立医科大学 トピックス

菊地臣一常任顧問が、国際腰椎学会の2019年Wiltse Lifetime Achievement Award受賞者に決定

2019年2月27日(水)、本学の菊地臣一常任顧問が、国際腰椎学会(ISSLS)の2019年Wiltse Lifetime Achievement Award受賞者に決定したとの発表がありました。

本学会は、1974年に設立され、脊椎における全ての研究分野を包括した、同分野における国際的に最も権威のある学会です。Wiltse Lifetime Achievement Awardは、国際腰椎学会の運営、教育、脊椎分野の研究で生涯に渡り卓越した業績を残したと認められた者に与えられる賞であり、日本、アメリカ、フィンランド、イギリス、カナダの5ヵ国の審査員計6名の投票により、毎年1名が選出されます。

菊地常任顧問は、2005年から2006年にかけ第32代ISSLS会長を務め、ISSLSに所属する各国の脊椎研究のトップリーダーと日本の若手脊椎外科医の討論会を設けるなど、特に若手の育成に尽力されました。現在では、ISSLSの日本人メンバー数は、アメリカに次いで2番目に多くなっています。
 今回、菊地常任顧問の革新的な腰痛の研究、診療活動に加え、長年に渡る教育での貢献などの功績が認められ、日本では北海道大学の金田清志名誉教授に次ぐ2人目の栄えある受賞となりました。

授賞式は、2019年6月3日〜7日に京都府で開催される、第46回国際腰椎学会において行われる予定です。

菊地臣一(きくち しんいち)常任顧問
菊地(きくち) 臣一(しんいち)
福島県立医科大学 常任顧問
兼 ふくしま国際医療科学センター常勤参与
「受賞に際して」

この度は、栄えあるWiltse Lifetime Achievement Awardを受賞し大変嬉しく思っております。これまで私を支えてくださった皆さまに感謝申し上げます。
 私は1988年に講師として本学に赴任した際に「世界一の整形外科学講座を作る」という目標を立てました。当時は周りの人は誰も本気にしていなかったと思います。その後教授に就任し、自ら診療・研究に邁進するとともに講座の若い医師の教育に注力してきました。 
 日々奮闘を続けるうちに、当講座の研究内容や国際学会での発表演題数そして海外の学会での受賞などで、脊椎研究分野において国際的にも評価をいただくところまで至りました。さらに今回このような賞をいただいたことで、これまでの努力が報われた思いです。
 私は医師としての生涯を腰痛一つにかけてきました。まさに「愚直なる継続」の成果が受賞に結びついたのだと思います。医療において地方のデメリットは存在しません。地方の公立大学でも世界のトップに立てるということです。今後も若い医師の皆さんに向上心を持って愚直に努力を継続する大切さを伝えていきたいと考えております。

略歴
1971年福島県立医科大学卒業。1977年トロント大学ウェールズリイ病院にクリニカルリサーチフェローとして留学。その後、日赤医療センターに副部長として勤務し、福島県立田島病院院長を経て、福島県立医科大学整形外科教授に就任。3期9年にわたり福島県立医科大学理事長兼学長を務めた後、常勤顧問に就任。専門は脊椎・脊髄外科で、腰痛をライフワークとしている。

担当:広報コミュニケーション室

電話 024-547-1016(事務:企画財務課)
FAX 024-547−1991

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