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福島県立医科大学 トピックス
本学学生の意見論文が「Journal of Radiological Protection誌」に掲載されました
本学医学部2年生の山村桃花さん(MD-PhDコース、医学部放射線健康管理学講座所属)らによる意見論文が、放射線防護協会の機関誌である「Journal of Radiological Protection誌」に掲載されました。
山村桃花さんらはこの論文の中で、2024年1月1日に発生した能登半島地震によって、石川県志賀町にある志賀周辺の地域の避難経路に指定されている道路や、放射線防護施設が大きな被害を受けたことで、志賀原子力発電所から半径30 キロ圏内に住んでいる住民が、複合災害発生時に、原子力災害への対策を全く取れない状況が中長期的にわたって続くという可能性を明らかにしました。そして、複合災害時の支援バランスの見直しや、二次的健康リスクを軽減するための避難指針の再検討、放射線防護策の最適化など、きめ細かな議論と見直しが重要であることを提言しました。