本学医学部５年の内山大雅さん（MD-PhDコース、医学部放射線健康管理学講座所属）、同講座の齋藤宏章博士研究員らによる、日本におけるピロリ菌検診の事例を踏まえ、若年層を対象としたピロリ菌検診の有効性を議論した論文が、原著論文に対する短報（Correspondence）として消化器系臨床医学雑誌で世界的に著名な「Gastroenterology誌」ウェブサイトに掲載されました。

Gastroenterology 誌に掲載されたMoss Steven氏らによるレビュー論文ではヘリコバクターピロリ菌の検診、検査、治療等について網羅的に報告が行われました。

内山大雅さん、齋藤宏章博士研究員らは、この論文に対する短報の中で、日本では低い再感染率と義務教育の制度を利用して、中学生に対するピロリ菌検診が多くの自治体で行われていることを紹介しました。そして、地域や国によってピロリ菌の保有率、胃がんのリスク、医療環境が異なることを考慮し、その国々に応じたピロリ菌感染対策の枠組みを考慮することが重要であることを提言しました。