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福島県立医科大学 トピックス

IAEA Rays of Hope日本アンカーセンター設置に関する調印式に本学教員が参加しました

本学など放射線医学を先導する国内の16の大学・研究機関・病院は、国際原子力機関(以下、IAEA)と連携してアジアを中心とした国々のがん治療を支援する「日本アンカーセンター」を設立しました。
 センター設置に関する調印式は令和6年3月14日(木)に本学福島駅前キャンパスで行われ、IAEAのグロッシ事務局長とセンターの総合コーディネーターを務める本学アスタチン核種治療研究講座中野隆史教授が調印書を交わしました。

アンカーセンターは、発展途上国のがん治療の質向上などを目指すIAEAの取組「Rays of Hope(レイズ・オブ・ホープ)」を推進するためにIAEAとの連携の中核を担う組織で、ヨルダンやトルコ、アルジェリアなどにあり、周辺地域の医療支援を進めています。

日本アンカーセンターでは、センターを構成する各組織の専門性を活かし、「放射線腫瘍学・医学物理学ネットワーク」と「核医学・放射線診断ネットワーク」という2つの分野を設立しています。これにより、各組織の知見や技術を結集し、医療が発展途上にある国の人材育成に貢献し、医療面での国際格差を解消することを目指しています。
 具体的な活動としては、支援国の医師を対象にした画像診断や放射線治療の研修、専門家による医療施設の訪問、日本での短期研修などを計画しています。

本学は、本プロジェクトにおいて、中野隆史教授がセンターの総合コーディネーターを務めることに加えて、健康リスクコミュニケーション学講座の田巻倫明教授がIAEAとの連絡担当を務めるなど、IAEA側との調整の中核を務めます。

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※IAEA Rays of Hope
IAEAの取り組みの一つで、がん治療における放射線技術の利用を促進し、特に資源が限られた国々でのがんケアの質とアクセスを向上させることを目指しています。このプログラムでは、放射線医学と核医学の専門知識や設備、教育、訓練を提供し、がん診断と治療の改善を支援します。
※IAEA(国際原子力機関)
1957年に設立された国際機関で、原子力の平和的利用を促進し、核兵器を含む軍事目的への使用を防ぐことを目的としています。本部はオーストリアのウィーンにあり、核の安全確保、安全と保安、科学技術の3つの主要な柱の下で活動しています。IAEAは、核不拡散条約(NPT)に基づく核施設の検査を通じて核の平和利用を監視し、放射線から人々と環境を守るための安全基準を設け、がん治療や農業改善など平和的目的での核科学技術の応用を支援しています。

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