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福島県立医科大学 トピックス

本学学生らの論文が原著論文に対する短報(Correspondence)として「Gastroenterology誌」に掲載されました

本学医学部4年の内山大雅さん(MD-PhDコース、医学部放射線健康管理学講座所属)、同講座の齋藤宏章博士研究員らによる、米国におけるピロリ菌除菌を、菌株の多様性、年齢別の除菌効果及び臨床的一般化可能性の観点から議論した論文が、原著論文に対する短報(Correspondence)として消化器系臨床医学雑誌で世界的に著名な「Gastroenterology誌」ウェブサイトに掲載されました。

Gastroenterology 誌に掲載されたDan Li氏らが実施した米国の過去起点コホート研究では、ピロリ菌陽性者に対して除菌を行うことにより、除菌後8年以降の非噴門部胃腺癌(NCCG)の発症のハザード比(hazard ratio)が0.37 (0.14-0.97)と大きく低下することが示されました。

内山大雅さん、齋藤宏章博士研究員らは、この論文に対する短報の中で、既に日本の研究等で知られているピロリ菌の株間における発がん性の違いに触れつつ、胃がんの発癌に関して人種差とともに地域差に着目する重要性を提示しました。また、主に日本で取り組まれている若年者へのピロリ菌除菌の共同研究を紹介し、若年者の除菌の効果に関するデータの提示を求めました。加えて、論文の米国における一般化可能性についても言及し、より詳細なデータの提示を行うことで、さらにピロリ菌除菌の有効性を検証できると提案しました。


論文の詳細はこちらから
https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(23)04974-0/fulltext?rss=yes

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