福島県立医科大学 トピックス
多数傷病者への病院対応研修が本学で開催
令和5年9月3日(日)、本学にて多数傷病者への対応標準化トレーニングコース「令和5年度福島県 MCLS大量殺傷型テロ対応病院コース研修」(福島県主催)が開催されました。
本研修の目的は、災害医療または防災業務に従事する消防職員・警察職員・病院職員などが、災害現場並びに医療機関で実施するべき対応について理解を深め、あらゆるテロ・特殊災害の初動を、通常の現場・病院活動の延長線上として適切に行うことにより、傷病者の救命率及び社会復帰率の向上に資することです。
本学附属病院からは、大竹徹 副病院長、災害医療部 長谷川有史部長(放射線災害医療学講座)、看護部 武田治美副部長、集中治療部 箱ア貴大講師・副部長(医学部麻酔科学講座)、救急科 武藤憲哉医師(救急医療学講座)、上野智史医師(福島労災病院外科)、臨床工学センター 清野泰司主任医療技師、看護部 板垣征伸主任看護技師が参加しました。
参加者は、大量殺傷型テロによる災害が発生した際に、医療機関に求められる知識、必要となる準備、並びに具体的な傷病者受け入れの動線・診療スペース、診療担当者などを、座学やグループワークを通じて自ら考え理解を深めるとともに、本研修を通して災害など予期せぬ事態における非常時の適切な対応に加えて、平時から適切な対応策を講じ備えておくことの大切さを学びました。
特筆すべきは、大竹徹副病院長をはじめとする病院幹部と、所属の異なる院内の実動対応者が、本学附属病院の実際の図面を基に、次々に繰り出されるテロ災害のシミュレーション想定に対して、様々な立場からより現実的且つ実践的な議論を行った点です。
本学では、東日本大震災による教訓とあわせて今回の研修で得た知見をもとに、多数傷病者への病院対応標準化に向けて適切な対策を講じてまいります。
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