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福島県立医科大学 トピックス

本学学生が「第55回日本医学教育学会大会」において優秀賞を受賞しました。

令和5年7月29日(土)、本学医学部5年の楯和馬さんが「第55回日本医学教育学会大会」の学生セッションにおいて、優秀賞を受賞しました。

日本医学教育学会は、医学教育に関する研究の充実・発展ならびにその成果の普及を目的として、1969年に設立された学会です。第55回学会では、「医療教育者の光と影、そして未来へ!」として、学生を主体とした医学教育の進め方がテーマに掲げられました。楯和馬さんは本学の細胞統合生理学講座のMD-PhD生として本発表を行いました。また、医学部生有志で構成された、POMkProject(Popularization of Medical KnowledgeProject)に所属し、福島県内の小中学生を対象に人体に関する体験教室の企画・運営に携わっています。

その活動を通して得られた知見を基に、本学会では「医療系学生による健康教育イベントの被災地での開催〜来場者にとっての意義と学生への影響〜」というテーマで発表しました。福島県では震災により、被災者には精神的・身体的な影響が残っていると考えられます。これらの地域で健康教育イベントを行うことで地域住民に対する長期的な健康増進や孤立防止に役立つと考えられ、POMkProjectが数々のイベントを開催し、来場者とチューターである学生それぞれから得られたアンケート集計結果を解析しました。イベントに対する価値観に有意 な差が見られ、また、学生が健康に関する社会教育活動を行うことで自身の学習理解度及び効果を高めるのではないかと考えられました。こういった活動を継続することで患者-医療従事者間の信頼関係向上、ひいては健康寿命の伸長などに役立つのではないかと考察しました。


【受賞に際しての本人コメント】
 今回、このような発表の機会をいただき、また優秀発表賞をいただけたことを大変嬉しく思います。講座の先生方には本当にお忙しい中、細かいニュアンスからデータ解析、その解釈やデザインまでご指導いただきました。研究室の同志にも朝早くから夜遅くまで推敲を手伝っていただきました。改めまして深く御礼申し上げます。まだまだ至らないところが多いですが、今後の研究活動に生かしてまいります。また、本研究はPOMkProjectの活動があってこそのものでした。得られたものを体験教育活動に生かし、今後活動の幅をより広げられるよう努めてまいります。

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