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福島県立医科大学 トピックス

AI(人工知能)支援診断による嚥下の内視鏡検査で、専門医レベルの検出が可能なシステムを開発、診断の精度を向上させることを期待

本学耳鼻咽喉科学講座の室野重之教授、今泉光雅准教授と会津大学情報システム学部門朱欣上級准教授、会津大学大学院博士後期課程翁偉浩氏などの研究チームは、軟性内視鏡を用いた嚥下※機能評価(FEES(Flexible endoscopic evaluation of swallowing))において、AI技術を活用した誤嚥及び喉頭侵入の検出方法が専門医レベルに達することを発表しました。

この技術は高度な解析を行っており、飲食物を上手に飲み込めない「嚥下(えんげ)障害」が疑われる患者さんの診療に用い、誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」などの迅速な把握や的確な診断・治療につながることが期待されます。

特に高齢化社会において、医療機関におけるAI支援診断の活用が進むことは、嚥下障害の専門医へのアクセスが不十分な方々に医療サービスを提供する上で大きな利益をもたらし、地域医療の充実につながるものと考えられます。

研究論文は、英国科学誌「Scientific Reports」電子版に掲載されました。当該論文は、FEES分野における初のAIに関する論文です。


〇論文はこちらからご覧いただけます
https://www.nature.com/articles/s41598-022-25618-z

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