福島県立医科大学 トピックス
渡辺博道復興大臣が来学されました
令和5年4月22日(土)、渡辺博道復興大臣が来学され、放射線災害医療センター、先端臨床研究センター及び医療-産業トランスレーショナルリサーチセンターを視察されました。
まず、放射線災害医療センターにおいて、原発事故直後の汚染傷病者への医療対応について説明を受けた後、先端臨床研究センターにおいて、竹之下誠一理事長兼学長等から、アスタチンを用いた悪性褐色細胞腫の治療薬の研究開発状況や、新型コロナウイルスの変異株であるBA.5にも有効なIgA抗体を利用したマスク・スプレーの開発、そして今月5日に福島国際研究教育機構(F−REI)と研究開発や人材育成等に関する基本合意書を締結したことなど、本学の復興12年間の取組について説明があり、大臣との間で熱心な質疑・意見交換が行われました。その後、国内唯一の医療用ラジオアイソトープを製造する中型サイクロトロンの現場を見学し概要説明を受けられました。
次に、医療-産業トランスレーショナルリサーチセンターでは、抗体を活用した医薬品・診断薬・衛生製品などの研究開発や、浜通りサテライトにおける世界レベルの研究など、医薬品関連産業の集積に向けた取組の説明に熱心に耳を傾けられました。
視察の最後に、渡辺博道復興大臣から「革新的な医薬品開発は、特にF−REIにおいても重点的に取り組むこととしている研究分野であり、福島県立医科大学をはじめとした関係機関と連携し、緊密なパートナーシップを構築していきたい」との発言がありました。
本学は、東日本大震災後に精力的に実施してきた取組を基盤として、F−REIにおける「放射線科学・創薬医療」と「原子力災害に関するデータや知見の集積・発信」の2つの分野の研究に積極的に取り組んでまいります。
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