2022年度IAEA総会のサイドイベントとして開催された IAEA Scientific Forum 「Rays of Hope - Cancer Care for All（全ての人にがん治療を）」で、本学医学部健康リスクコミュニケーション学講座田巻倫明主任教授が、招待され講演いたしました。

本年のIAEA Scientific Forumのテーマは、IAEAが現在推進している、全世界のがん患者に放射線医療を提供するための「Rays of Hope - Cancer Care for All (全ての人にがん治療を）」でした。現在、がん死亡の70％は低中所得国で認められており医療の格差は広がるばかりです。
　IAEAは2022年2月にこの「Rays of Hope」を立ち上げ、特に放射線治療施設のない20の加盟国を中心にがんの放射線医療を支援していく方針です。

本Forumでは、田巻倫明主任教授は自身が貢献してきたアジア地域での放射線治療教育プロジェクトを紹介、その活動のイノベーションについて発表し、世界中のがん医療専門家・国際機関や民間部門のリーダーらと低中所得国におけるがん医療の推進について議論しました。

また、Forum終了後、田巻倫明主任教授はForumの代表報告者（Rapporteur）として、IAEA総会本会議にてForumの成果を議長、加盟国代表及びIAEA事務局に報告し、全世界のがん克服を目標とした、国際機関や民間部門も含めた幅広い共同体による、慣例に囚われない迅速な行動の必要性について言及しました。