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福島県立医科大学 トピックス

第54回日本医学教育学会大会で本学教員が若手研究者賞を受賞

令和4年8月6日(土)、本学医療人育成・支援センター所属のMAHAM STANYON助手が第54回日本医学教育学会大会において、若手研究者賞(Young Investigator Award)を受賞しました。

日本医学教育学会は、医学教育に関する研究の充実・発展並びにその成果の普及を目的として、1969年に設立された学会です。第54回日本医学教育学会大会は「まもる ささえる 医学教育:文化の醸成〜時代のニーズに応える医療のために〜」をテーマに令和4年8月5日(金)、6日(土)の2日間開催されました。

受賞にあたり、MAHAM STANYON助手は「このたびは、大変光栄に存じます。受賞は、革新的で質の高い英語のカリキュラムを福島医大で実現させようとしたチーム全員の努力の賜物であり、皆さんのご支援に心より感謝申し上げます」「この研究では、SNSプラットフォームを利用して低コストで没入型の脱出ゲームを提供し、心理的な脅威がなくリスクの低い環境で学生が医学英語とコミュニケーションスキルを用いて魅力的で包括的なチームベースの学習ができる先例を作りました。医療のデジタル化に伴い、国境を越えた医療の提供が必要になっています。脱出ゲームという楽しい環境の中で培われる英語のチームスキルは、将来の医療システムにおいて安全で効果的な医療を実践するために最も重要なものです」とコメントしました。

研究背景

MAHAM STANYON助手ら研究グループの研究プロジェクト「SNSを介した脱出ゲーム(escape room)」の背景には、英語によるコミュニケーションを通してチーム力を鍛え、学びを深めたいという学生のニーズがありました。これは、世界的に有名な研究機関で国際的に活躍できるような高い学識を身につけた卒業生を輩出するという私達の目標にもつながります。

脱出ゲームは、知識の構築、タスクの優先順位付け、批判的思考を要する学習者中心の活動で、日本の教育者にとっては新しい方法です。新型コロナウイルス感染症の流行により、学生が臨床現場や同僚から切り離され医学教育が混乱し続ける中、日本の医学部卒業生が英語によるチームスキルを高める必要性はかつてないほど高まっています。このようなスキルを身に付けることで、臨床医学、公衆衛生、医学教育の最先端で活躍する国際チームの一員として、グローバルヘルスの課題に取り組み、医療の最前線で活躍することができるようになります。

表彰状

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