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福島県立医科大学 トピックス

新型コロナウイルスワクチン接種後の5〜11歳の小児の副反応調査結果発表

本学、医学部 放射線健康管理学講座 坪倉正治主任教授、同講座小橋友理江博士課程講座研究員らの研究グループとひらた中央病院は、令和4年8月25日(木)、新型コロナウイルスワクチンを接種した5〜11歳の小児の副反応を調査した結果をオンライン会見で発表しました。

調査は令和4年4月2日(土)から6月29日(水)にワクチンを2回接種した平田村、玉川村、石川町、古殿町の子どもを対象に実施。保護者が子どものワクチン接種後1週間の経過を観察し、男女計421名分の回答を得ました。

調査の結果、発熱やだるさなど全身に副反応があった人は全体の12%以下で、成人の副反応の発生割合と比較して頻度が少ないことが判明しました。これはワクチンの投与量が成人の3分の1と少ないことが要因と考えられます。また、全身の副反応を感じた12%のうち、発熱以外が5日以上続いた人はほぼおらず、接種から3日ほどで症状が改善しました。

一方で、ぜんそくや花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーを持つ子ども計216名のうち、48名が症状の悪化を感じたと回答しました。ただし、悪化の程度はいずれも軽微で、調査に携わった坪倉正治主任教授は、「アレルギーを持つ子どもがワクチンを接種しても問題はないが、心配な場合は主治医にあらかじめ相談してほしい」とコメント。小橋友理江博士課程講座研究員は、子どもの感染が拡大しているとし、研究結果が「ワクチン接種を前向きに考える材料になれば」と期待を述べました。

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