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福島県立医科大学 トピックス

言語的・文化的背景の異なる患者さんの診療を想定した研修を実施

令和4年4月1日(金)から12日(火)の期間で本学附属病院に務める臨床研修医を対象としたオリエンテーションを実施しました。
 研修最終日の4月12日(火)には、言語的・文化的背景の異なる外国人患者さんが来院した際の診療スキルを磨くため、「外国人患者さんの診療におけるABC〜文化的能力を備えた研修医になろう!〜」を開講し、研修医11名(歯科研修医1名を含む) が参加ました。

① 宗教的な理由から男性医師の診察を拒否するムスリムの女性患者さんへの対応
② 橈骨骨幹部骨折の中国人患者さんへの病状説明とシーネを巻いた後の注意事項説明
③ 帝王切開が予定されているロシア人患者さんに対する深部静脈血栓症のリスク評価
④ 大動脈解離が疑われるサウジアラビアからの旅行者への造影CTの説明と同意取得

の4つのシナリオに沿って、学内の外国人教員らが患者さん役を演じ、ロールプレイを実施しました。

ロールプレイイングでは実際に本学附属病院で使用している説明用紙などを使用しました。研修医からは、言語的・文化的背景の異なる患者さんを診療する際に、配慮すべき点などについて多くの質問が飛び交い、外国人教員らは自身の経験も踏まえ、様々なアドバイスを行いました。研修後アンケートもおおむね好評で、「言葉ばかり気にするのではなく、まずはコミュニケーションをうまく取れるように考えて患者さんと向き合いたい」という意見も見られました。また、外国人患者さんのために附属病院にあればいい設備などについて多くの意見が寄せられました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、世界的に国際交流が一時的には制限されていますが、国際的コミュニケーション能力は、今後も医療人として必要であることには変わりはありません。
今後も医療人育成・支援センターでは、時代のニーズを踏まえ、学部横断的な教育組織として学生からそれぞれの卒業後の医療人としての成長をシームレスに支援してまいります。

研修当日の様子1
研修当日の様子2
研修当日の様子

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