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福島県立医科大学 トピックス

学部学生の原著論文が学会誌に掲載されました

このたび、本学医学部と看護学部の学生が執筆した論文が、日本臓器保存生物医学会の学会誌「Organ Biology Vol.28 No.1」に掲載されました。学部学生が自発的に論文を執筆、投稿し、学会誌に掲載されることは、大変画期的なことです。

論文タイトルは『「脳死臓器提供」についての意識調査:今,若い世代は何を考えているか?−福島県の高校生・大学生のアンケート結果から−』。執筆者グループ9名は、福島県の高校生110人と大学生219人に対し、臓器移植をテーマにした授業とアンケートを行い、その結果を論文にまとめました。論文では、この授業をきっかけに、移植医療に関する正しい知識を得、家族との対話の機会ができたことで、臓器移植に対する否定的なイメージが減り、臓器提供の意思表示に、より積極的に取り組むようになったことが示されています。日本における死後の臓器提供数は極めて少ない現状が続いている中、若い世代への臓器移植医療の教育が、今後の提供数増加へのアプローチとなることを示唆した意義深い論文です。

論文執筆者の一人、看護学部2年の山内麻里子さんは論文掲載が決まったことを受けて「共著の伊藤さんはじめ医学部のみなさん、西野さん、そして最後まであきらめずにご指導下さいました丸橋先生に深く感謝申し上げます」と喜びの声を語りました。また、指導教官を務めた肝胆膵・移植外科学講座の丸橋繁主任教授は「看護学部、医学部1年(当時)の7名が、本研究に自主的に参加し、とても熱心に取り組んでくれました。第46回日本臓器保存医学会学術集会(2019年)で発表(※広報誌いごころVol.16で紹介 以下写真)した内容を、論文化したものです。力を合わせてアンケート調査と解析を行い、立派な原著論文にまとめたことは、大変素晴らしい成果です。今後の活躍を期待しています。」とコメントしました。

論文は掲載サイト(PDF版)で読むことができます。
[論文執筆者]
福島県立医科大学 看護学部2年 山内麻里子、西野結愛
福島県立医科大学 医学部2年 伊藤瑞歩、稲田賢嗣、大田裕介、 齋藤周也、齋藤直人
同志社大学商学部 准教授 瓜生原葉子
福島県立医科大学 医学部 肝胆膵・移植外科学講座主任教授 丸橋繁

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