スイス雑誌「Cancers」掲載(2026年9月)

Longitudinal Changes in Nutritional, Inflammatory, and CT-Derived Body Composition Markers During Adjuvant Chemotherapy for Stage II/III Colorectal Cancer

ステージII・III大腸がんの術後補助化学療法中における栄養状態・炎症・体組成の変化

消化管外科講座の長谷川病院助手のポートレート。真面目な表情で正面を向いている。

長谷川 誠(はせがわ・まこと)

消化管外科学講座 病院助手

消化管外科学講座の門馬智之教授のポートレート。スーツを着用し真面目な表情をしている。

門馬 智之(もんま・ともゆき)

消化管外科学講座 教授

研究グループ

長谷川 誠 1,2)、門馬 智之 1)、木村 静華 3)、一ノ瀬 仁美 3)、八子 博貴 1)、佐藤 孝洋 1)、 伊藤 美郷 1)、松本 拓朗 1)、氏家 大輔 1)、千田 峻 1)、岡山 洋和 1)、齋藤 元伸 1)、坂本 渉 1,4)、河野 浩二 1)

1)福島県立医科大学 消化管外科学講座、 2)北福島医療センター 消化器科、 3)福島県立医科大学附属病院 栄養管理部、4)福島県立医科大学会津医療センター 消化器外科学講座

概要

論文掲載雑誌:「Cancers」 (2026年9月)


ステージII・III大腸がんでは、手術後の再発リスクを減らすために、術後の抗がん剤治療(補助化学療法)が行われることがあります。しかし、治療中の栄養状態や筋肉の変化については、十分に分かっていませんでした。本研究では、当院で根治手術と術後補助化学療法を受けた大腸がん患者さん142名を対象に、血液検査による栄養・炎症の指標と、CT画像で評価した筋肉の量・質を、手術前と抗がん剤治療開始6か月後で比較しました。患者さん全体では多くの栄養指標が改善し、炎症指標は低下していました。一方、より強い抗がん剤治療を受けた患者さんでは、体重が保たれているにもかかわらず骨格筋量が低下しており、体重の変化だけでは筋肉の減少を捉えられない可能性が示されました。また、手術前の栄養・炎症状態が不良な患者さんではより強い抗がん剤治療の中止が多く、手術前のCTで測定した筋肉の質が低いことは生存期間の短さと関連していました。これらの結果から、CTによる体組成の評価と栄養評価を組み合わせることで、より手厚い栄養サポートを必要とする患者さんを早期に見つけられる可能性が示されました。

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 医学部 消化管外科学講座
電話:024-547-1111(代)
FAX:024-547-1995
講座ホームページ:https://www.fmu.ac.jp/education/medicine/department/gi-t-surg/
メールアドレス:h-makoto@fmu.ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)

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