国際医学雑誌「Pulse」掲載(2026年6月)

Differences in segmental β response between elastic and muscular arteries: A comparison between young and adults

弾性動脈と筋性動脈における分節β応答の相違:若年群と成人群の比較

堀越助教が正面を向いてまじめな表情をしているポートレート。

堀越 裕子(ほりこし・ゆうこ)

臨床検査学科 助教

義久教授が青いシャツを着て微笑んでいるポートレート。

義久 精臣(よしひさ・あきおみ)

臨床検査学科 教授

研究グループ

堀越裕子¹、平田理絵¹、小谷斗彩²、渡邊拓夢²、勝田新一郎3,4 、竹石恭知5 、義久精臣1,5

¹保健科学部 臨床検査学科
²保健科学研究科 保健科学専攻 臨床検査学領域
3医学部 アートセラピー研究講座
4医学部 細胞統合生理学講座
5医学部 循環器内科学講座

概要

論文掲載雑誌:「Pulse」 (2026年6月)


 心臓足首血管指数(cardio-ankle vascular index: CAVI)は、動脈スティフネスを非侵襲的に評価し、心血管疾患リスクを予測する指標として広く用いられている。しかし、CAVIは、心臓から足関節に至る動脈全体を対象としており、本来性質の異なる弾性動脈(心臓―大腿)と筋性動脈(大腿―足関節)の両者を含んでいる点が課題である。本研究では、CAVI測定の原理であるスティフネスパラメータβを用い、弾性動脈および筋性動脈ごとの動脈スティフネス特性の違いを明らかにすることを目的とし、若年群と成人群において、安静時および運動負荷時の条件下で比較検討した。安静時には、筋性動脈のスティフネスは弾性動脈に比べて有意に高値を示し、この傾向は若年・成人の両群で認められたが、若年群でより顕著であった。運動後には、弾性動脈・筋性動脈のいずれにおいてもスティフネスの低下が認められた。特に若年群では、筋性動脈における低下が最も大きかった。以上より、動脈スティフネスおよびその運動応答は、弾性動脈と筋性動脈の間で、さらに年齢によっても異なることが示され、血管特性を考慮した評価の重要性が示唆された。

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科 義久精臣
電話:024-581-5586
学科ホームページ:https://www.fmu.ac.jp/education/health_sciences/faculty/clinical/
メールアドレス:yoshihis@fmu.ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)

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