スイス雑誌「Cancers」掲載(令和3年6月11日)

Octogenarians’ breast cancer Is associated with an unfavorable tumor Immune microenvironment and worse disease-free survival

80歳代の乳癌は、悪い腫瘍免疫微小環境と関連しており、予後不良である

医療現場で微笑む女性医師のポートレート。背景には医療関連の資料が見える。

岡野 舞子(おかの・まいこ)

医学部 乳腺外科学講座 博士研究員

研究グループ

岡野舞子1,2、押正徳1,3、Swagoto Mukhopadhyay1、Qianya Qi4、遠藤格3、大竹徹2、高部和明1,21 ロズウェルパーク癌研究所 乳腺外科2 福島県立医科大学 乳腺外科学講座3 横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学講座4 ロズウェルパーク癌研究所 バイオインフォマティックス分野

概要

論文掲載雑誌「Cancers」(令和3年6月11日)

近年、高齢者人口の増加に伴い、高齢者の乳がん患者数は増加しているが、その生物学的特性については依然として議論の余地がある。この研究では、複数の大規模な患者コホートへのインシリコトランスレーショナルアプローチの手法を利用して、80歳代の乳癌の生物学とその腫瘍微小環境を調査した。80歳代の乳癌は、がんの増殖や転移に関連するとされているM2マクロファージなどの好ましくない腫瘍免疫微小環境に関連し生存率の低下がみられるが、癌そのものは攻撃的な性質とは関連していないことが分かった。我々のレポートは、高齢の乳がん患者の特徴を理解し、将来の乳癌治療の開発にとって重要であると考えられる。

連絡先

  • 公立大学法人福島県立医科大学 医学部 乳腺外科学講座
  • 電話:024-547-1257
  • FAX:024-547-1983
  • 講座ホームページ: https://www.fmu-breastsurg.com/
  • メールアドレス: breast@fmu.ac.jp (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

ページの先頭へ戻る