スイス雑誌「Digestion」掲載(Epub掲載)

Colon Capsule Endoscopy versus CT Colonography in Patients with Large Non-Polypoid Tumours: A Multicentre Prospective Comparative Study (4CN Study).

大腸カプセル内視鏡と大腸CT検査による2センチ以上の大腸平坦型腫瘍に対する診断能の検討:前向き比較試験

医療白衣を着た男性が微笑んでいるポートレート。背景はシンプルで明るい。

歌野 健一(うたの・けんいち)

会津医療センター 小腸・大腸・肛門科学講座 准教授

研究グループ

歌野健一1、勝木伸一2、松田知巳3、満崎克彦4、藤田朋紀2、根本大樹1、永田浩一5、アランレフォー6, 冨樫一智11.福島県立医科大学会津医療センター小腸・大腸・肛門科学講座2.小樽掖済会病院消化器病センター3.仙台厚生病院消化器内視鏡センター4.済生会熊本病院予防医療センター4.国立がん研究センター 社会と健康研究センター 検診研究部5.自治医科大学外科

概要

論文掲載雑誌:「Digestion」

大腸がんのスクリーニング法としては、大腸内視鏡検査が第一選択であるが、大腸内視鏡検査を辛いと考え避ける患者も多い。このような場合には、大腸カプセル内視鏡や大腸CT検査が良い適応となるが、臨床上重要である大腸平坦型腫瘍に対する検査精度は明らかでなかった。

本研究では2センチ以上の大腸平坦型腫瘍30例に対して、大腸カプセル内視鏡と大腸CT検査を施行し、その診断能を比較した。病変に対する感度は、大腸カプセル内視鏡が87%で大腸CT検査は67%であり、大腸カプセル内視鏡が優れていた。この理由として、平坦型腫瘍は生理的な状態では隆起形態を示しており、大腸カプセル内視鏡は生理的な状態で大腸内腔を観察可能であるためと考えられた。

連絡先

  • 公立大学法人福島県立医科大学 会津医療センター 小腸・大腸・肛門科学講座
  • 准教授 歌野 健一
  • 電話:0242-75-2100(内線2032)
  • FAX:0242-75-2150
  • 講座ホームページ: https://www.fmu.ac.jp/amc/ (会津医療センター公式HP)
  • メールアドレス: k-utano@fmu.ac.jp (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

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