米国雑誌「American Journal of Kidney Diseases」掲載(2019年)
Vitality Measured as Self-reported Energy Level and Clinical Outcomes in Hemodialysis Patients: The Japanese Dialysis Outcomes and Practice Pattern Study (J-DOPPS).
自己報告によるエネルギーとして測定したバイタリティー(活力)と血液透析患者の臨床アウトカム:J-DOPPS研究

栗田 宜明(くりた・のりあき)
附属病院 臨床研究教育推進部 部長・准教授
研究グループ
栗田 宜明(くりた・のりあき)、秋澤 忠男(あきざわ・ただお)、福原 俊一(ふくはら・しゅんいち)福島県立医科大学病院臨床研究教育推進部、昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門、京都大学大学院医学研究科医療疫学分野
概要
論文掲載雑誌:「American Journal of Kidney Diseases」 (2019年, in press)
バイタリティー(活力)を測るSF-12質問票の単一項目「過去4週間のうちどのぐらい活力(エネルギー)にあふれていましたか」への回答と、臨床アウトカム(健康に関しての結果)の関係性を、血液透析患者の大規模なコホート(J-DOPPS)で分析しました。頻脈・ベンゾジアゼピン等の使用が低い活力と関係し、高いBMI・アルブミン・透析量が高い活力と関係しました。バイタリティーへの回答が良好なほど、バイタルサイン等と独立に、生命予後が良好で、反復のある血管イベント入院・死亡が少ないことがわかりました。単一項目のバイタリティー(活力)を、"QOLのバイタルサイン"として、診療現場でバイタルサインのように測定する意義を示しました。
連絡先
- 公立大学法人福島県立医科大学病院 臨床研究教育推進部
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