第35回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会 第14回優秀論文賞(学会誌部門)(令和8年7月受賞)
脳卒中患者のバランス機能と関連する脳領域 ―Support Vector Regression-lesion Symptom Mappingによる解析―
阿部 浩明(あべ・ひろあき)
理学療法学科 准教授
研究グループ
橋本 優香、佐藤 亮、日塔 啓太、矢吹 祐太郎、高橋 成、阿部 浩明
今回の受賞について
日本理学療法学会連合
日本理学療法学会連合は、理学療法に関する学術活動を推進し、理学療法学の発展に寄与することを目的として活動する学術団体です。今回受賞した論文は、同連合が発行する学術誌『理学療法学』に掲載されました。
賞について
「学術誌優秀論文賞」は、学術誌『理学療法学』に掲載された優れた論文を対象として授与される賞です。本論文は、第17回学術誌優秀論文各賞において最優秀賞を受賞しました。
概要
本研究では、脳卒中患者57名を対象として、脳損傷部位と症状との関連を解析するSupport Vector Regression-lesion Symptom Mapping(SVR-LSM)という脳画像解析手法を用い、脳卒中後のバランス機能低下に関連する脳領域を検討しました。
その結果、退院時のバランス機能には上縦束、中心前回、皮質脊髄路などが関連し、さらに下肢運動麻痺の影響を調整すると、上縦束、頭頂連合野、中心後回、一次体性感覚野へ投射する神経線維が関連することが明らかとなりました。これらの結果から、脳卒中後のバランス機能障害には、運動麻痺だけでなく、感覚情報の統合や前頭葉と頭頂葉を結ぶ神経ネットワークの損傷も関与する可能性が示されました。
論文は『理学療法学』第52巻第4号、187–197頁、2025年8月20日発行です。、阿部が責任著者となっています。(阿部浩明)
連絡先
公立大学法人福島県立医科大学 保健科学部 理学療法学科
電話:024-581-5545
メールアドレス:abe-hrk@fmu.ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)