第33回日本泌尿器科学会 学会賞(令和8年4月受賞)

Preexisting senescent fibroblasts in the aged bladder create a tumor-permissive niche through CXCL12 secretion

膀胱内の老化線維芽細胞はCXCL12の分泌を介して膀胱癌の進行を助長する

泌尿器科学講座の目黒了助教のポートレート。黒いジャケットを着て正面を向いて微笑んでいる姿。

目黒 了(めぐろ・さとる)

泌尿器科学講座 助教

今回の受賞について

賞について

日本泌尿器科学会・学会賞とは、1年間に一度、泌尿器科学分野において優れた基礎または臨床研究の業績を上げた研究者、医師に日本泌尿器科学会より授与される賞となっています。

概要

私たちは今回、膀胱癌と“細胞老化“の関連に着目しました。“細胞老化“とは、さまざまな細胞内外のストレスによって起こる一細胞単位の現象ですが、この細胞老化に至った細胞(老化細胞)は加齢とともに体内の臓器に蓄積し、さまざまな加齢性疾患に関連することが報告されています。しかしながら、加齢性疾患の一つである膀胱癌との関連はこれまで報告がなく、明らかとなっていませんでした。私たちは本研究において、膀胱組織に蓄積する老化線維芽細胞に着目し、これらが膀胱癌発生時に癌微小環境中でがん関連老化線維芽細胞となり、ケモカインであるCXCL12を分泌することによって膀胱癌の進行を促進することを確認しました。またヒト検体を使用した解析を行い、この結果が実験動物のみでなくヒトにおいても当てはまる可能性についても報告しました。(目黒了)

連絡先

福島県立医科大学 泌尿器科学講座
電話:024-547-1316
FAX:024-548-3262
メールアドレス:urol@fmu.ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)

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