第24回日本血管血流学会 若手優秀演題賞(2025年11月受賞)

運動負荷が弾性動脈と筋性動脈に及ぼす血管反応性の違いについての検討

小谷 斗彩(こたに・とあ)

臨床検査学科 大学院修士1年

研究グループ

福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科 生理機能検査ゼミ 堀越裕子・平田理絵・義久精臣

 

今回の受賞について

日本血管血流学会

日本血流学会は、血管と血流に関する研究と臨床応用の発展を目的とし、医師、臨床検査技師、理学療法士、工学系研究者など多様な専門分野の方々で構成された学術団体である。

賞について

若手研究者による16演題の中から、事前審査にて4題選出された中で当日の口述発表で審査され受賞した。

概要

日本では、およそ5人に1人が動脈硬化に関連する心臓や脳の疾患で亡くなると言われています(厚生労働省)。CAVI(Cardio ankle vascular index)は、心臓から足首までの動脈スティフネスを評価し、動脈硬化の早期発見・治療に有用な検査です。

CAVIは心臓から足首にいたる血管全長の動脈スティフネスを示します。対象血管には、弾性動脈と筋性動脈といった組織構造が異なる血管が存在し、動物実験ではそれぞれの血管反応性が異なると報告されています。そこで本研究では、ヒトにおける弾性動脈と筋性動脈の血管反応性の違いを検討するため、運動負荷前後におけるCAVIを弾性動脈と筋性動脈に分割して測定しました。また、若年群と中年群で血管反応性の違いを比較検討しました。

結果として、ヒトにおいても弾性動脈と筋性動脈における血管反応性が異なっており、また、筋性動脈の血管反応性は、加齢とともに低下していました。弾性動脈の血管反応性は将来の心血管障害マーカー、筋性動脈の血管反応性は運動耐容能に関連する可能性が示唆されました。今後、高齢者や心血管疾患を有する方など対象を広げて検討を進めていきたいと考えています。

(小谷 斗彩)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 保健科学部臨床検査学科 学内講師 堀越裕子
電話:内線81842

FAX:なし
講座ホームページ:https://www.fmu.ac.jp/education/health_sciences/faculty/clinical/

メールアドレス:ykokubun@fmu.ac.jp(スパムメール防止のため一部全角表記しています)

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