第12回日本予防理学療法学会学術大会 優秀賞(令和7年11月受賞)

地域在住高齢者における1年後のフレイル発生と生活機能の変化との関連性

星 大夢(ほし・ひろむ)

保健科学部理学療法学科 4年生

研究グループ 

福島県立医科大学介護予防研究チーム(理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科)

今回の受賞について

【日本予防理学療法学会】

一般社団法人日本理学療法学会連合に所属する学会の一つで、2025年11月時点で、会員数は1928名です。

予防理学療法とは、国民がいつまでも「参加」し続けられるために、障がいを引き起こす恐れのある疾病や老年症候群の発症予防と再発予防を含む身体活動について研究する学問領域です。研究には、メカニズムの解明、発生の予測、予防法の開発、機器の開発、社会活動の創出、制度の立案などが含まれます。

【賞について】

口述・ポスターを含めた全180演題中のセレクション演題として4演題選出された中で、最終的に当日のセッションを経て審査されました。 

概要

南相馬市や福島市で実施された高齢者の体力測定会の結果をもとに、1年後のフレイル新規発生と各測定項目の1年間の変化量との関連を検討したものです。

これまでのフレイル研究は、フレイルになりやすい方の特徴や要因を研究するものが多くありますが、それらの要因がどのくらい変化すればフレイルに陥りやすいのか、について研究した報告は少なく、本研究はその変化量に注目してフレイルの新規発生との関連を検討したものです。

結果は、筋力や歩行速度、基本的ADLなどの個々の機能評価よりも、複合的な能力を評価する指標を用いることで、その変化量によりフレイルリスクをより早い段階で捉えられる可能性があるというものでした。今後、より多くのデータを蓄積して検討すれば、地域の高齢者にとって、フレイルのより早期発見につながる知見を得られる重要な研究となります。(星 大夢)

連絡先

公立大学法人福島県立医科大学 保健科学部理学療法学科 学内講師 岡崎可奈子
電話:内線81722

FAX:なし
講座ホームページ:https://www.fmu.ac.jp/education/health_sciences/

メールアドレス:kana-oka@fmu.ac.jp

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