第25回 日本心臓核医学会若手研究者奨励賞 優秀賞(2025年6月受賞)
PET/MRI複合機を用いた虚血性心疾患における冠静脈洞血流と心筋血流の関連についての検討

池田 彩乃(いけだ・あやの)
循環器内科学講座 助手
研究グループ
池田 彩乃¹、福島 賢慈²、片平 正隆¹、赤間 浄¹、喜古 崇豊¹、清水 竹史¹、及川 雅啓¹、伊藤 浩²、竹石 恭知¹
¹福島県立医科大学 循環器内科学講座 ²福島県立医科大学 放射線医学講座
今回の受賞について
【第35回 日本心臓核医学学会総会・学術大会】
本学会は、心臓核医学に関する基礎および臨床研究の推進とその普及をはかり、それを通じて学術文化の発展に寄与するとともに国際協力につとめ、人類の福祉に貢献することを目的としている。今回は「病態生理の本質に迫る心臓核医学」をテーマに開催された。
【賞について】
心臓核医学に関する独創的な研究の奨励と若手研究者の育成を目的として創設された賞である。応募時に満40歳未満であることが公募の条件とされ、抄録により一次選考を行い3名が候補者として選出され、学術大会中の若手研究者奨励賞セッションでの発表によりYoung Investigator Award最優秀賞と優秀賞が授与された。
概要
心筋血流(MBF)定量は、虚血性心疾患の診断や予後予測における重要な指標である。一方、MRIによる冠静脈洞血流(CSF)測定は放射線被曝がなく造影剤も使用せず、かつ血漿成分流量自体を非侵襲的に測定する手法として期待されている。
本研究ではPET/MRI複合機を用いてCSFと心筋血流の関連性の検討を行うため、アンモニアPET/MRIを施行した虚血性心疾患120名を対象とし、PETによる心筋血流とMRIによる冠静脈洞血流量の同時測定および統計学的解析を行った。
その結果、両者は有意な相関を示し、また心筋虚血の重症度が高いほど、CSF reserve(負荷時CSF/安静時CSF)が有意に低値である結果が得られた。これらの結果から、より低侵襲なMRIでの血流定量が、虚血性心疾患の重症度評価等において臨床で活用できる可能性が示唆された。(池田 彩乃)
連絡先
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