保健医療交流事業 (講演会) レポート
みんなで体を動かして さすけねぇ輪
講演会は令和7年11月7日10時0分より西会津町公民館を会場に開催された。講師は保健科学部理学療法学科岡崎可奈子助教が務められた。講演は「みんなで体を動かして さすけねぇ輪」をテーマに行われた。
講演内容
- 理学療法士協会が発行するハンドブックを活用し、運動だけでなく生活全般の注意点やチェックリストを使ってもらうとよい。
- 加齢と健康寿命の関係について、健康寿命とは「他者の手を借りず自立して生活できる期間」を指す、過去20年間にわたる追跡調査のデータをもとに、男女別の加齢変化は以下のとおり
- 男性は70代前半から老年症候群の影響で自立度が低下。
- 女性は長寿だが、70歳前後から足腰の衰えが顕著になる。 - 要介護原因の多くが「認知症」「脳卒中」「運動器の衰え(足腰の弱化)」である。血管を丈夫に保つこと、筋力を維持することが予防に繋がる。
- コロナ禍による活動制限の影響もあり、「動かない生活」は血糖値やコレステロールの上昇、動脈硬化の進行を招く。動く習慣を持つことが何よりの健康維持策である。
- フレイルの進行については、「動かない→食欲低下→栄養不足→筋力低下→疲労・活動減少→さらに動かない」という悪循環が起こる。体を動かすことが心身両面での健康維持に直結する。
- 筋肉については、加齢により筋肉量は減少するが、筋肉は内分泌器官としてホルモンを分泌し、免疫、代謝、認知機能を支えている。男性は筋肉減少量が多く、女性は下肢筋力の衰えが早い傾向にあるため、男女とも注意が必要である。
- 運動の実践面では、筋肉を「使う」「ほぐす」のバランスが重要であり、1日の中で分割して行う運動が効果的である。筋トレ後にはストレッチを行い、縮んだ筋肉を元に戻すことを推奨。
- 正しいスクワット姿勢として、「膝を曲げる」のではなく「お尻を後ろに引く」動作を指導。膝に負担をかけず、太ももとお尻の筋肉を意識することが大切。また、脚の付け根を意識することで、正しい姿勢を体感することが大事。
- 歩く速さと生活自立度には相関があることを示すデータもあり、姿勢を正して胸を張り、遠くを見ながら歩くことが重要。猫背や下を向いた歩行は転倒リスクを高める。
- さらに、足の置き方やバランス感覚を養う実践として、
- 足を閉じての立位保持
- 一直線上での立位
などがありバランス能力は「静的な安定」だけでなく、「瞬時に対応できる柔軟な安定」が重要である。 - 転倒は単なる怪我に留まらず、入院・活動減少・食欲低下などを引き起こし、フレイル進行の引き金となる。
- 「転倒リスクチェックリスト」を活用し、6点以上の場合は転倒リスクが高い。日常生活の中で意識的に運動とバランス維持を心がけることが大切。
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