ご挨拶

福島県立医科大学医師会長 大平弘正

平成22年4月から山口 脩先生の後任として会長に就任いたしました。甚だ若輩者ではありますが、大学医師会のさらなる発展ため努力する所存です。

福島県立医科大学医師会は、医学・医療の発展普及はもとより、大学勤務医の環境整備並びに医療人育成支援を目的として平成5年に設立されました。現在、大学医師会の会員数は174名と多くの会員で構成されています。

大学医師会の活動の一つとして、前会長の山口先生が立ち上げられた臨床・基礎研究交流会が挙げられます。若手医師を中心に臨床と基礎の研究者が自由に夢を語り合える交流会として、平成19年7月から「再生医療を考える」、「癌の分子標的を考える」、「自然免疫を考える」、「アルツハイマー病:臨床から基礎へ」、「感染-診断と治療の新しい流れ」をテーマにこれまで計5回の交流会が
開催されました。日常診療に追われ研究マインドが消えかかった臨床医とっては、基礎系の先生方との垣根のない交流は新たな目覚めの場となり、一方、基礎系の先生方にとっても、臨床医との接点の機会が得られることから継続開催の要望が多数よせられております。今後もアトラクティブなテーマで開催していきたいと思います。

今後の新たな活動として、会員の優れた研究業績に対する大学医師会研究奨励賞の設立や大学医師会主催の講演会などを予定しております。また、卒後研修制度の大幅な変化に伴い、医学部と附属病院が強固に連携し、より効果的な医療人の教育と育成を目的として本学では医療人育成・支援センターが開設され、様々な活動を展開しています。大学医師会としても医療人育成は重要な事業の一つで
あり、積極的に支援をしていきたいと思います。

最後に、医科大学は変革の中にあり、大学医師会もその中でより積極的な役割を担っていく必要があろうかと思います。大学医師会が主体となり、より多くの医師が情報を共有しながら改革を進めていければと考えております。今後とも会員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成22年4月

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