研究について|福島県立医科大学 放射線腫瘍学講座
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研究について

研究目標

「免疫放射線治療の開発」

 免疫療法と放射線治療の併用療法は、数十年前より研究が続けられておりますが、昨今の腫瘍免疫学の進歩により新たな可能性が見いだされ、再び、がん治療研究の重要なトピックの一つとなりつつあります。
 私たちは、これまでの研究、化学放射線治療が施行された食道がん患者における腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球の検出に関する研究(Suzuki Y, Immunogenic tumor cell death induced by chemoradiotherapy in patients with esophageal squamous cell carcinoma, Cancer Res, 2012.)により、第25回日本医学放射線学会・優秀論文賞を受賞するなど、免疫療法と放射線治療の併用療法に関する研究では、国内屈指のチームだと自負しております。


「低酸素細胞放射線増感剤の開発」

 放射線(X線)の殺細胞効果は、細胞内の酸素濃度に大きく依存することが知られており、無酸素状態では、酸素が十分ある状態に比べ、放射線の効果が約三分の一になることが判っています。そのため、腫瘍内に存在する低酸素領域の腫瘍細胞に対する放射線治療の効果が不良となることが、局所再発の一因と考えられています。
 私たちは、酸素濃度をリアルタイムでモニターしながら極低酸素条件下に照射を行える機器を開発し、ある抗がん剤(分子標的薬:mTOR阻害剤)を併用することで、極低酸素条件下でも常酸素状態とほぼ同様の殺細胞効果が得られることを明らかにしました。
私たちは、この照射機器を使用し、様々な薬剤と放射線の同時併用による低酸素細胞の増感効果について研究しています。

「その他」

①樹状細胞ワクチン療法と放射線治療の併用療法の臨床研究
②がん幹細胞を標的とした放射免疫療法の開発


研究成果一覧

「準備中」

 


「準備中」