先端臨床研究センターは、高度な医療設備と治療体制の構築、世界に貢献する医療人の育成などを目的として設立した、放射性薬剤の製造・合成から非臨床試験、臨床研究・治験まで一貫して実施可能な研究施設です。県民へ安心安全な医療を提供する一環として、次世代の治療法、Therapy(治療)とDiagnosis(診断)を融合させたTheranostics(セラノスティクス)を実現させるために、国内外の研究者、研究機関と連携し、新たな薬剤開発へ向けて研究活動を行っています。
また、医療用放射性同位元素(核種)の製造に特化した国内唯一となる中型サイクロトロンを使って、がん細胞殺傷効果のあるアルファ線放出核種として注目されるアスタチン—211(211At)を核医学治療に利用できる量、品質で安定的に製造することに成功し、治療用薬剤の研究開発や臨床試験を進めています。
また、2023年4月に国が浪江町に設立した福島国際研究教育機構(F-REI)と連携し、研究及びそれに携わる高度な人材の育成にも積極的に取り組んでいます。