先端臨床研究センターの研究事業の推進について
平素より、先端臨床研究センターの研究事業に対する御理解と御協力を賜り、誠にありがとうございます。
2011年に発生した東日本大震災から12年が経過しましたが、本県は未だ復興の途上です。
2012年、先端臨床研究センターは、本県の復興を医療の面から支えることを目的とし、各種疾病の早期診断等を実施するための拠点として、また、薬剤の製造から非臨床及び臨床研究・治験まで一貫して実施可能な医療研究拠点として本学に設立しました。
本センターが開所してから10年以上が経ち、研究は新たな段階に進んでおり、放射線の一種アルファ線を放出するアスタチン211(At-211)については、医療用のサイクロトロンを用いて効率よく製造することに成功しております。
そして、At-211と低分子有機化合物を反応させた放射性医薬品の合成は本センターが世界に先駆けて取り組んでおり、合成したAt-211 MABGを人体に投与できる品質で安定的に製造しています。また、昨年は、At-211 MABGを世界で初めてヒトに投与することができました。(臨床試験開始)
これらの成果は、日頃から本学を応援いただいている皆様の御支援・御協力の賜物であり、心より感謝しております。
現在、At-211 MABGの第Ⅰ相臨床試験を継続しており、国内外で注目されております。これらの成果は先端的な放射線治療の可能性をさらに広げ、より多くの患者様に希望をもたらすものと考えております。
放射性薬剤の研究開発事業については、さらに大きな成果を上げられるよう、奨学寄附を受付しております。本センターの活動に御理解をいただき、御支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
○奨学寄附のお申し込みはこちらから