研究成果が雑誌に掲載されました

当センター所属教員による研究の成果が、”Annals of Nuclear Medicine”に掲載されました。

掲載雑誌

Annals of Nuclear Medicine

標題

Integrated PET/MRI scanner with oxygen-15 labeled gases for quantification of cerebral blood flow, cerebral blood volume, cerebral oxygen extraction fraction and cerebral metabolic rate of oxygen

研究者

伊藤 浩1,2、久保 均2、髙橋 和弘2、西嶋 剣一2、右近 直之2、根本 彩香2、菅原 茂耕1,2、山國 遼1、茨木 正信3、石井 士朗1

概要

O-15標識ガスを用いたPET検査による脳循環代謝諸量の測定は、閉塞性脳血管障害の患者さんの病態評価や治療方針の決定に用いられています。当センターの伊藤らの研究グループは、当センターに設置されている統合型PET/MRI装置を用いてO-15標識ガスによる脳循環代謝諸量の測定を行うシステムを世界に先駆けて完成させ、この度論文に発表しました。

統合型PET/MRI装置はPET検査とMRI検査を同時に行うことができる装置です。本研究では健常者を対象に、この統合型PET/MRI装置を用いてO-15標識ガス定常吸入法による脳循環代謝諸量(脳血流量、脳血液量、脳酸素摂取率、脳酸素消費量)の測定を施行し、適正な測定精度でこれらを求めることができることを示しました。統合型PET/MRI装置を用いたPET検査では、MRI装置が発する強力な磁場の影響を考慮して検査を行う必要がありますが、伊藤らの研究グループは使用する機材を工夫し、これらの課題を解決しました。

統合型PET/MRI装置では、PET検査により脳循環代謝諸量を測定すると同時にMRI検査による脳の形態などの画像情報を得ることができます。このような特色を生かした、より精度の高い病態診断が今後可能になっていく可能性があり、これからの研究の進展が期待されます。

※PET:陽電子放出核種断層撮像装置。生体の臓器等のさまざまな機能を画像化することができる。
※MRI:磁気共鳴断層撮像装置。生体の臓器等の形態を画像化することができる。

詳細

詳細は、下記URLよりご覧いただけます。

ページの先頭へ戻る