医学生・研修生の方へ
公衆衛生は社会医学系に含まれ、地域の疾病予防と健康増進を目標とする応用科学です。人々の健康は様々な要因により規定され、長生きの特効薬はありません。当講座は60周年を迎えましたが、この間にも日本国内では高齢化が急速に進み、人々の生活習慣は変容し、それに伴い疾病構造も大きく変化しています。このように移り変わる、社会における様々な健康現象を、独創的かつ柔軟な視点でとらえ、地域保健・医療に意欲的に貢献する若い研究者を育成します。
特に博士課程では、自分がやりたいと思ったことをテーマとして、研究することができます。当講座では希望する研究テーマの内容により、直接指導が難しい場合は、他講座ばかりでなく、他大学・他研究機関と共同研究という形をとり、責任を持って、一人立ちできる教育・研究者にまで育てます。当講座の同門会「一八会(いっぱちかい、と読みます)」という組織があり、このネットワークが教室を支えてくれています(別項参照ください)。
臨床医学のテーマを持って、公衆衛生学講座で勉強したいという臨床医も増えております。臨床医に限らず、「人」を対象とした研究に興味のある方も歓迎します。
公衆衛生学分野では、全国的に見ても、アクティビティの高い講座の一つであると自負しています。医学統計・臨床疫学、地域保健・地域医療、母子保健、生活習慣病予防、老年医学、リハビリテーション、感染症予防、健康教育、国際保健などに興味のある方、お待ちしています。
講座環境について
講座のモットー | Evidence-Based Public Health(根拠に基づく公衆衛生)を基盤とし、地域の人々の健康向上に貢献し、また、地域に貢献できる医師・研究者を育成します。研究テーマは本人が希望するものとします。 |
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特色・雰囲気 | 健康を多角的に捉えるべく、国内外で疫学的手法を用いて、幅広い研究テーマを扱っている点が特徴的です。本学医学部で唯一、実験をしておらず、人についての研究を行っています。研究者個人の問題意識、興味、専門性を尊重し、講座スタッフ各々がやりがいのある仕事を楽しくできる雰囲気づくりにつとめています。 |
臨床系への出向状況 | 大学院入学後も、臨床業務を、学業に差し支えない範囲で許可します。大学院研究生や社会人大学院生の場合は、所属先での業務は通常どおり行えます。 |
海外留学について | 教員にハーバード大学、ハワイ大学の留学経験者がおり、本人の希望により積極的に留学を勧めます。留学先や期間は、本人と受け入れ機関との相談の上決定します。 ボストン福島シャトル便 |
収入 | 大学院生は学業に差し支えがない範囲で、週2日まで臨床業務に携わることができます。 大学院研究生および社会人大学院生については、所属先の収入が確保されます。 教員の給与は、法人職員規定に基づきます。 |
バイト先の情報 | 当直、健診業務等を含め、個別に相談に応じます。 |
その他 | 何でも相談に応じます。気軽にご相談ください |