2026年度BSLアドバンストコース感想について
2026年度も6月22日~7月19日にBSLアドバンストコース1グループ目の学生さん2名が当科で実習を行いました。
下記の通り感想をご紹介いたします。
期間中、学外実習を受け入れてくださいました関連病院の先生方には、この場をお借りして御礼申し上げます。
【アドバンストコース外病院研修と全体の感想】
名前:T・G
◎大原医療センター
回復期リハビリテーション病院での実習を通して、コメディカルと連携しながら患者さんの退院後の生活を見据え、機能回復を支援するプロセスを学ぶことができました。多職種カンファレンスでは医師、看護師、理学療法士、管理栄養士がそれぞれの視点を持ち、専門性を活かしながら現在の課題や必要な治療を議論し、患者さんを中心に考えるチーム医療を体験しました。また、入院患者が抱える疾患とその経過を詳細にご教授いただき、一人一人の背景や病態を踏まえて診療することの大切さを実感しました。疾患に関するミニレクチャーで理解を深めることができ、今後の診療に必要な視点を得る貴重な機会でした。神経疾患以外にも、様々な内科的疾患を合併する患者が多く、専門分野外の知識も必要であり、全身状態を総合的に評価し管理する難しさを学びました。
◎松村総合病院
外来見学では、変性疾患を中心とした患者さんの診療を経験しました。大学病院では診断や急性期の治療を目的とすることが多い一方、今回の実習では慢性疾患を抱えながら生活を続ける患者さんと医療の関わりについて学ぶことができました。疾患の治療だけでなく、患者さんの日常生活や長期的な経過を考えながら診療することの重要性を理解する貴重な機会となりました。また、救急搬送された患者さんの診察では、現病歴と身体所見から鑑別疾患を挙げ、必要な検査を考えましたが、画像診断の結果自分が想定していなかった疾患が診断され、自分自身の知識不足を痛感し、臨床ではより幅広い知識と柔軟な思考が必要であると実感しました。
◎全体の感想
アドバンストコースでは患者さんと直接関わることが多く、体系的な神経診察や認知機能検査をたくさん経験させていただきました。詳細な病歴聴取や身体所見の評価が診断につながることを学び、神経診察の重要性を改めて実感しました。また、神経・筋生検、標本作成、タップテストなど、これまでの実習では経験できなかった手技を見学することができ、診断過程について理解を深めることができました。カンファレンスでは、担当患者について病歴を整理し、身体所見や画像所見をもとに評価・考察を行い、発表資料の作成やプレゼンテーションを経験しました。患者さんの情報を統合し、臨床的に考える力の重要性を学びました。先生方からは熱心なご指導をいただき、神経内科という学問に対する理解を深めるとともに、今後の診療に必要な姿勢を学ぶことができました。
名前:M・K
◎大原医療センター
大原医療センターでは、主に慢性期病棟および回復期リハビリテーション病棟において見学・実習をさせていただきました。
担当の先生には、実際に患者さんの頭部 CT 画像をご教示いただきながら、「この部位が傷害されるとどのような症状が出現するか」といったような点について臨床に即してご指導いただき、大変勉強になりました。
また、神経内科領域のみならず、整形外科領域や高血圧症、糖尿病、脂質異常症など慢性疾患についても包括的に管理・診療されており、患者さんを全人的に診療することの重要性を学ぶことができました。
このたびは、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
◎松村総合病院
松村総合病院では、大学での実習では(タイミング的に)経験する機会のなかった、筋ジストロフィーや多系統萎縮症といった神経疾患の患者さんの診療を見学させていただきました。また、意識障害で救急搬送された患者さんの初期対応にも参加させていただき、貴重な経験となりました。
ご指導いただいた先生には、実際に病棟へ赴いて患者さんを診療しながら神経学的所見を自ら取る機会を数多く設けていただき、大変勉強になりました。
さらに救急対応では、患者さんの現病歴や臨床症状から鑑別疾患を挙げ、それに基づいて必要な診療や検査を進めていくという実臨床のプロセスを経験することができ、診断に至るまでの考え方を学ぶことができました。
◎全体の感想
アドバンストコースでは、学生が主体となって入院患者さんの病歴聴取や神経学的診療を行い、その所見をもとに鑑別疾患を挙げ、カンファレンスでプレゼンテーションを行うという一連の臨床診療のプロセスを数多く経験することができました。
実際に患者さんを診療し、自ら考えながら診療にアプローチする経験を通して、座学だけでは身につけることのできない実践的な臨床能力や診断推論の考え方を学ぶことができました。
ご指導いただいた先生方におかれましては、時に厳しく時に温かく熱心にご指導くださり、国試的な知識から実臨床における応用的・実践的な知識まで幅広く学ぶことができました。
第 1.2 クールも含めまして、長い間お世話になりました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。