感染制御学講座

教室紹介

当講座は感染制御や臨床感染症を専門とする教員から構成されています。感染制御学は病院における医療関連感染を低減させる学問であり、近年その社会的な必要性が高くなっています。当講座においては、感染制御に関わる幅広い研究および病院での感染制御活動を行っています。そして、地域の病院に対して感染制御や抗菌薬適正使用の支援活動や教育を行っています。

教授挨拶

令和7年2月より新体制を立ち上げ、運営を担当する山藤栄一郎と申します。

私はこれまで、臨床・研究・教育の現場において感染症と真摯に向き合ってまいりました。特にCOVID-19パンデミックでは、世界中で同時多発的に研究と対策が進められ、多くの新たな知見が得られました。この経験を通じて私たちは、変化する状況に柔軟に対応しつつ、科学的根拠に基づく知識をいかに迅速に現場へ還元するかという課題の重要性を再認識しました。

感染症対策には、こうしたパンデミックのようなグローバルな課題に加え、地域に根ざした風土病への対応も含めた多角的な視点が求められます。当講座では、日本の風土病として重要なリケッチア感染症(つつが虫病や日本紅斑熱など)を主要な研究テーマの一つとして掲げ、臨床・疫学研究、媒介動物(ベクター)調査、診断法の改良・開発に取り組んでいます。

あわせて、医療現場での感染対策の強化にも力を入れており、COVID-19の院内感染防止策、薬剤耐性菌によるアウトブレイクへの疫学的研究、市中発症肺炎の実態解明など、地域医療に密着した感染制御活動にも幅広く取り組んでいます。

さらに、地域医療機関との連携体制の強化など、地域社会に貢献する感染制御体制の構築にも力を注いでおります。情報技術の進展を積極的に取り入れ、科学と実践の橋渡しを担う存在として、感染症に立ち向かい、地域の皆さまの健康と安心を支えるべく尽力してまいります。

今後とも、感染制御学講座の活動にご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

スタッフ紹介

研究活動

教育活動

お問い合わせ先

感染制御学講座
電話:(024)547-1348

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