福島県立医科大学では、急速に進歩する放射線治療に対応すべく、県民の皆様への先端的な放射線治療の提供、良質な放射線治療専門医の育成、先端的がん治療法の開発、を目的に、平成26年8月1日、放射線腫瘍学講座(放射線治療科)が新設されました。
診療面では、2017年、放射線治療機器(ライナック)を2台同時に更新し、IMRT、定位照射、などの高精度放射線治療が、必要な全ての患者さんに施行できる体制を整備しております。また、2023年には、子宮頸癌などの治療に用いられる高線量率小線源治療機器(RALS)を更新するとともに、治療室内にCTを設置し、CT撮影しながら治療を行う事で通常の小線源治療よりも複雑・高度な治療がより安全に行えるようになりました。
研究面では、先端的がん治療の開発として、放射線治療と免疫治療を組み合わせた”免疫放射線治療”の基礎・臨床研究に力を入れており、”免疫放射線治療”では国内屈指の研究施設として評価されています。
教育面では、医学部の講義・臨床実習をはじめ、提携校の米国オハイオ州立大(OSU)などでも実習ができる体制を整備しています。また、OSUの放射線腫瘍学・生物学ラボへの研究留学も行っております。
その他、国際原子力機関(IAEA)・アジア地域活動のプログラムアドバイザー、プロジェクト責任者を務めるなど、国際協力活動でも国内有数の実績がございます。