基礎病理学講座
Department of Basic Pathology
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教室紹介
基礎病理学講座(旧病理学第二講座)は、1955年に初代の佐藤春郎教授によって開講されました。1960年には第二代の中村久也教授、1989年には第三代の鈴木利光教授が就任され、講座を主宰されてきました。2009年10月に千葉英樹が第四代教授として着任しました。
現メンバーは8名の教職員(教授1名、准教授1名、講師1名、助教3名、講座研究員1名、技師1名、秘書1名)、博士研究員7名、大学院生10名、MD-PhDコース学部生3名です。教室員が一丸となって、目指すべき将来像と挑戦し続ける気持ちを持って、研究、教育、病理診療に誠心誠意取り組んでいます。
研究活動
当講座では、「細胞間を繋ぐ接着分子」や「細胞表面分子」及び「リガンド依存性転写因子である核内受容体」の機能を臓器・疾患横断的に研究しています。
主要な研究テーマは、以下のものです。
- 細胞接着―転写因子シグナルによるがん増悪機構の解明-臨床応用を目指して-
- 細胞間接着分子を標的とするがん抗体治療法の開発
- 細胞表面分子の網羅的解析によるがんの新規診断・治療標的の開発
- 腫瘍関連抗原-自己抗体結合体に着目したがんの診断・治療法の開発
- CRISPRスクリーニングを用いた核内受容体シグナル調節因子の同定
- 神経血管ユニットによる新たな血液脳関門制御機構と脳疾患
- 新規エピゲノム制御機構に着眼した脳障害の病態解明
- タイト結合分子の機能的選択性と可塑性
- 腎糸球体疾患の新規診断マーカーと治療標的の探索
- がん患者由来オルガノイド培養細胞を用いたがん転移メカニズムの解明
- 幹細胞の上皮分化を制御する普遍的エンハンサーの同定
これらのテーマを中心に基礎研究や、ヒト疾患の予防・診断・治療につながるトランスレーショナルリサーチを展開しています。
教育活動
病理学は、病気の原因や成立機序を個体・臓器・組織・細胞・分子レベルで理解する学問です。そのためには、生体の正常構造と機能を理解した上で、その異常がどう病気に結びつくかを明らかにする必要があります。病理学が対象とする範囲は非常に広く、専門分野を問わず医療に携わる者にとって不可欠な学問体系です。
したがって、医学の将来を担う優秀な人材を育成するためには、病理学教育の充実が極めて重要です。当講座では、医学部学生や若手医師が『学問としての病理学』に魅力を感じる卒前・卒後教育を目指しています。
医学部の学生に対しては、下記の授業科目を担当しています。1と2に関する病理学の授業は、病理病態診断学講座と分担して行っています。
- 病理学総論(第2学年後期)
- 臨床医学系テーマ別講義(第3学年)
- 基礎上級(第4学年前期)
詳細情報
当講座では、夢と情熱を持って一緒に働いてくれる大学院生を募集しています(詳細は講座ホームページをご覧下さい)。研究を主体とする講座として、能力を充分に発揮できる環境を整備し、それぞれの個性・特徴を伸ばすことに腐心したいと考えています。少しでも病理学や医学研究に興味のある方は大歓迎しますので、ご連絡下さい。
また当講座では、医学部学生を主たる対象にして、医学・科学の最新知見を紹介して新しい発想・発見やブレイクスルーを体感してもらう場を提供したいと考えています。希望する学生は、是非気軽に講座においで下さい。
★スタッフ
教 授 千葉英樹
大学院特任教授 加藤茂明(ゲノム医学研究グループ、エピゲノム疾患研究グループ)
准教授 東 智仁
講 師 小林 信
助 教 石橋 みなか
助 教 佐藤 友美
助 教 小林 靖幸
講座研究員 小林 美央
医療技師 尾崎 千明
主 事 亘理 啓子 |