私たちのFMU 光が丘キャンパス編
[医学部×看護学部]
福島だからこそ学べる“医療& 看護”がある!


茨城県 桜蔭高等学校出身

福島県 福島高等学校出身
私たちが、医療業界を選び福島県立医科大学に進んだ理由。

比氣 私の場合、父が開業医で医師は身近な職業だったから、自然な流れで医学部を目指すようになったんだけど、実は、高校生のころ別の学科に気持ちが動いたことがあったの。でも、改めて考えたとき、医学部で6年間真面目に勉強をして卒業して、医師の資格が取れたら、その後の可能性や選択肢はとても広がっていると気づいて。今、あのときの選択は間違っていなかったと思ってる。野里さんはどうしてこの大学に?
野里 看護学校よりも専門性の高い知識が学べることが大きな理由かな。東日本大震災で放射線災害を経験した福島だからこそ学べる、放射線看護や災害看護の授業も魅力的だと思った。それに、福島県立医科大学附属病院に通っていた経験があって、前から馴染みがあったんだ。もともと東北の穏やかな雰囲気が好きで、できれば東北の大学に進みたいなって考えてたの。比氣さんは、茨城県出身だよね。
比氣 そう。一人暮らしに憧れがある一方で、地元から遠すぎない場所を希望してたから、福島は私にとってベストな距離。医学部は思った以上に県外出身者がいて、一人暮らしの人も多いから心強いよ。勉強は大変だけど、個性豊かな学生ばかりで楽しいし、気の合う友達や尊敬できる先生にも出会えて、福島県立医科大学で良かったなって。
野里 私は正直なところ、入学するまで看護学部って怖い人が多いイメージだった(笑)。でも、実際はみんなすごく優しくていい学生ばかり。授業でグループワークをする機会が多いんだけど、みんな協力的だからスムーズに進められるし、課題に取り組む姿勢も真面目。大変な勉強の中でも、クラスメイトの存在とキャンパスの自然豊かな環境が癒しになってる。
社会貢献につながる福島ならではの学び
野里 比氣さんは、これまでの授業の中で何が印象的だった?私は、震災看護学の授業で、DMAT(Disaster Medical Assistance Team/災害医療派遣チーム)として活動されている方から聞いた話が心に残ってる。DMATには以前から関心があったんだけど、先生の経験談から現場の厳しさとやりがいが伝わってきて、これまで以上に興味が増したかな。
比氣 私も、災害医療かな。福島県立医科大学には、東日本大震災後に設置された「放射線健康管理学講座」があって、学生が研究の手伝いをさせてもらえるんだけど、放射線関係の研究をしている先生の特別授業は、とても興味深かった。放射線の研究は、時間をかけて答えを導くことも大事だけど、与えられたテーマに対してスピード感を持って結果を出して、タイムリーに社会へ還元することにも大きな意義を感じて、私も講座に入りたいと考えてるんだ。
野里 医学部の勉強だけでなく、学生のうちから研究に参加するなんて、意識が高い!災害看護もそうだけど、専門性が高い勉強ができるのは、福島県立医科大学の特徴だよね。
福島県立医科大学での成長。そして、これから。

野里 福島県立医科大学は、レベルの高い学びができるけど、先生方が優しくて、質問しやすい環境をつくってくれるから、勉強でのつまずきを減らすことができると思う。私の場合、以前は病気の方や障がい者のドキュメンタリーを見て「かわいそうだな」という同情の気持ちが強かったけど、医療の知識を身に付けた今は、「自分だったらどう関われるだろう」と、医療従事者としての視点で考えるようになって、心構えの部分でも成長できているのかなって。
比氣 うん。私もそういう目線で見られるようになったと思う。
野里 それと、看護学部では答えが一つではない課題もあるから、個人の思考力が求められることが多いんだよね。そのおかげで、自分の意見を言えるようになったと感じてる。
比氣 高校の勉強は大学受験の準備という意味合いが強かったから、教える側もわかりやすさを重視していたと思う。でも大学は、授業で与えられた膨大な情報から自分で取捨選択をして学びを深めるものなんだと実感してる。わかりやすい教科書があるわけではなく、自分で読み解く必要もあるよね。大変だけど、大学を卒業しても勉強は続くから、積極的に学ぶ力を身に付けられたことは、将来を考えても大きいなって。
野里 ほんとそう。私は災害看護に加えて精神看護に興味があるんだけど、病気や障がいなどについて理解することで、例えば、「足に麻痺があるから歩くのは難しいし、旅行もできないだろう」とか、「精神障がいを持つ方には近寄りにくいな」とか、無意識に持っていた先入観や偏見がなくなって、いろんな分野の看護に興味が持てるようになった。
比氣 視野の広がりで言えば、福島県立医科大学にはグローバルな視点を持つ先生が多くて、地域医療をやるなら世界の変化にも目を向けなさいとアドバイスをくれるから、どんどん興味が広がってる。今は具体的な夢は決まっていないけど、必要だと感じたことを精一杯勉強して、将来を考えたいな。野里さんの夢は?
野里 看護師も保健師もそれぞれにやりがいがある仕事だから、まだ迷っているけど、患者さんを良い方向に導ける医療識者になりたい。お互いに今は勉強を頑張って、選んだ夢を実現させたいね。