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【開催報告】「神経活動解析に関する実践数理モデルワークショップ」

「神経活動解析に関する実践数理モデルワークショップ」
日時:2017年11月20日(日)
場所:東京工業大学 すずかけ台キャンパス

11月20日(月)に東京工業大学すずかけ台キャンパス大学会館すずかけホール2階集会室1にて、「神経活動解析に関する実践数理モデルワークショップ」を開催しました。
脳波やfMRI、ECoGなどの神経活動データを理論的に解析している3名の若手研究者に、最新の研究成果を若手の研究者に易しくお話しいただきました。

京都大学 大学院情報学研究科 間島慶助教には、「予測対象の性質に合わせた脳情報デコーディング ~ 順序データ・位置情報を対象として ~」というタイトルで、脳活動をデコーディングするときに、データの特性を考慮して、順序データや位置情報をデコーディングする新しい手法についてわかりやすく説明していただきました。

国立精神・神経医療研究センター 梅田達也室長には、「中枢・末梢神経系同時記録による感覚運動シグナルの解析」というタイトルで、一次運動野、体性感覚野、筋活動、脊髄の活動の同時記録による因果性の解析に関する最新の研究成果を講演していただきました。東京工業大学科学技術創成研究院 吉村奈津江准教授には、「脳波からの信号源推定と解析」というタイトルで、脳波から信号源を推定し、運動関連領野の情報表現をデコーダを用いて解析する手法について解説していただきました。

参加者は16名で、発表の途中でも分からないことはすぐに質問しても良いように発表者の方にはお願いしてあったので、活発な議論が展開され、発表の時間が足りなくなってしまうような状態でした。
普段の発表では、結果だけを聞くことが多くなってしまいますが、研究の背景についても詳しく聞けるため、今後の研究を進める上で大変有意義な発表会であったと思います。

(報告:小池康晴)

 

投稿日:2017年12月07日