令和8年度第1回医学部留学生交流発表会を開催
~医学部留学生が海外での学びを発信~

令和8年6月29日(月)、本学光が丘キャンパスにおいて、国際交流センター主催による「令和8年度第1回医学部留学生交流発表会」を開催しました。
本発表会では、国際学術交流協定に基づきシンガポール国立大学および米国オハイオ州立大学へ留学した医学部生8名が、現地で学んだ医療や研究、医学教育について成果を報告しました。また、本学で研修中のマウントサイナイ・アイカーン医科大学(米国・ニューヨーク)の医学生2名も登壇し、米国の医学教育や研究について紹介しました。
発表から質疑応答まで全て英語で行われ、学生たちは海外で得た知識や経験、留学を通じて得た気づきを自らの言葉で堂々と発信しました。

開会のあいさつ

国際交流センターの下村健寿センター長は、「日々ひたむきに努力を重ね、果敢に挑戦した学生たちの姿勢に深く敬意を表する。今回の発表が、参加した学生にとってグローバルな医療や国際交流について考え、自らの可能性を広げるきっかけとなることを期待する。」とあいさつし、学生たちの挑戦を称えるとともに、今後のさらなる活躍に期待を寄せました。
続いて、シンガポール国立大学との交流担当教員の河野浩二教授は、自身の海外での経験を踏まえ、「研究や臨床では、成果を世界へ発信することが重要である。今回の留学はゴールではなく新たなスタート。現地で築いたつながりを大切にし、今後も国際共同研究や海外留学など新たな挑戦を続けてほしい。」と学生たちを激励しました。

シンガポール国立大学で最先端の医学教育と臨床を学ぶ

シンガポール国立大学へ留学した医学部4年の山村桃花さんは、臓器別統合カリキュラムやARグラスを活用した解剖教育など、同大学の先進的な医学教育について紹介しました。「大学は知識を教える場だけではなく、学びを生み出す場という考え方が印象に残った。シンガポール国立大学の先生方は卓越した技術を持ちながらも謙虚で、患者さんや医療スタッフを尊重する姿勢に深く感銘を受けた。さらに、多くの先生方が臨床だけでなく研究にも積極的に取り組み、国際共同研究や学会活動を日常的に行っていることにもMD-PhDの学生として大きな刺激を受けた。」と振り返り、医学教育改革や国際共同研究へ発展する可能性についても報告しました。
同じく医学部4年の盛日世菜さんは、肝胆膵・移植外科での臨床実習について発表しました。高度な外科技術に加え、患者中心の医療や、多文化環境の中で実践されるチーム医療に触れ、「医学は世界共通の言語であると感じた。留学で得られた最大の財産は人との出会いだった。」と語りました。

オハイオ州立大学でチーム医療と放射線腫瘍学を学ぶ

オハイオ州立大学放射線治療科での研修に参加した医学部6年(BSLアドバンストコース)の伊藤幸太郎さん、増山颯太さん、酒井幹太さんは、高度に専門化されたチーム医療やオンライン診療の普及など、日米の医療システムの違いや医師、医学物理士、看護師、放射線治療技師など多職種が連携して患者中心の医療を提供する体制や、同大学での医学教育の特色について紹介しました。
また、長谷暁美さん、舟橋亮汰さん、大屋結莉さんは、陽子線治療センターやシミュレーションセンターなどの施設見学をはじめ、医学教育や学生生活、現地学生との交流について報告しました。多様な文化や価値観に触れながら学んだ経験を振り返り、「完璧な英語よりも、相手に伝えようとする姿勢が大切だと実感した。」と語り、医学的知識だけでなく、異文化理解やコミュニケーションの重要性を実感した留学の成果を紹介しました。

マウントサイナイ・アイカーン医科大学の医学生も発表

マウントサイナイ・アイカーン医科大学から留学中のAlvira Tyagiさん、Salonee Marwahaさんは、米国の医学教育制度やAIを活用した医療研究、ボランティア活動を重視する医学教育などを紹介し、「今回福島医大を訪問し、災害医療、放射線医学、公衆衛生、地域医療など、福島医大が世界的にも重要な役割を果たしていることを知り、大変感銘を受けた。また、多くの学生の皆さんと交流できたことは、私たちにとって大変貴重な経験となっている。今後も福島医大とマウントサイナイとの交流がさらに深まり、多くの学生が互いに学び合えることを願っている。」と語りました。

講評

国際交流センター副センター長で、マウントサイナイ・アイカーン医科大学の交流担当教員の坪倉正治教授は「現状に満足することなく、留学をとおして得られた経験や知見を糧に次をめざしてほしい。英語は完璧である必要はなく、間違いを恐れず積極的に話すことが大切。この経験を生かし、自信を持って英語でのコミュニケーションに挑戦し続けてほしい。」と学生たちを激励しました。
オハイオ州立大学の交流担当教員の福島安瑞美助手は「病院内外での臨床実習に加え、異文化や多様な価値観に触れたことは、医学知識や技術だけでなく、視野を広げ、柔軟な医師・教育者として成長するための貴重な経験になったと思う。この経験を糧に英語学習を続け、国際的に活躍できる医師を目指してほしい。」と期待を寄せました。

発表の様子(左から、山村桃花さん、盛日世菜さん)
発表の様子(左から、増山颯太さん、酒井幹太さん、伊藤幸太郎さん)
発表の様子(左から、長谷暁美さん、大屋結莉さん、舟橋亮汰さん)
発表の様子(左から、Alvira Tyagiさん、Salonee Marwahaさん)
交流発表会参加者の集合写真

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