第196回日本内科学会東北地方会例会
初期研修医プレナリーセッションにて
佐藤麻里子先生が
若手奨励賞を受賞!
演題:
「NASH-AIH Overlapの一例」 2012.7.17up
診療科目は消化器内科とリウマチ膠原病内科です。消化器内科では上部消化管疾患、胆膵疾患、下部消化管疾患、肝疾患の診療を行っています。診療内容は、診断かつ治療です。消化器症状で受診される患者さんは大変多く、救急外来でも最も多い訴えは腹痛であると言われています。消化器疾患の診療ができることは、内科医としての必要条件であると思われます。
リウマチ膠原病内科では、関節リウマチ、膠原病、そして診断のつかない関節痛や発熱の診療も行っています。膠原病といえば希少疾患と思われがちですが、原因不明な発熱の20%とも言われる疾患です。関節リウマチも続々と新しい治療が開発されており、非常にHOTな分野です。リウマチ膠原病を押さえることができれば内科医として怖いものはありません。
医局員は、肝臓、消化管胆膵、リウマチ膠原病の3つのグループに分かれており、それぞれのグループで臨床・基礎的研究を行っております。国内外の学会発表も盛んです。
教室は、昭和23年、故若林俊一先生が新潟大学より福島女子医専教授として着任され創設され、平成20年でちょうど60年目となります。
昭和26年には、女子医専より医科大学に昇格し、結核症を中心とした診療や研究が行われました。昭和34年、第1回目の胃カメラ検査が行われ、胃のレントゲン・内視鏡診断が精力的に行われるようになりました。
昭和41年、第2代目として東大物療内科より吉田赳夫教授が着任、診療研究は消化管に膠原病・アレルギー・神経疾患が加わりました。昭和49年頃には、肝疾患の診療・研究も本格化しました。
昭和54年、粕川禮司教授が第3代目教授に就任されました。粕川教授が旧厚生省特定疾患混合性結合組織病(MCTD)の研究班長を務められるなど、膠原病・アレルギーの診療・研究が充実する一方、消化器分野でも、昭和56年に教室に導入された食道静脈瘤硬化療法をはじめとして、様々な消化器疾患に対する診療・研究が発展しました。
平成12年、佐藤由紀夫先生が、本学出身としてはじめて第4代目教授に就任されました。
平成19年5月からは、やはり本学出身の大平弘正先生が第5代目教授として医局を主宰されており、肝臓、消化管、胆膵、膠原病・アレルギーを中心とした診療・研究を日々行っています。
1948(昭和23)年、若林俊一教授から創設された内科学第二講座は、2008年に開設60年目を迎える歴史ある講座です。これまで消化器病、リウマチ・膠原病領域を中心とし、幅広く内科学全般にわたり精通した医師を数多く輩出し、福島県内外の主要な病院に同門の先生方が赴任され、大学と連携し研修医指導ならびに県民医療に貢献しています。教室員を含めた同門会員は290名に達し、本学においてトップクラスの講座となっています。
昨年5月から講座も新体制となり、現在37名(学内24名)で構成されています。本年4月から新たに5名の後期研修医を迎え、国内の内科系講座には類をみない若さ漲る医局となっております。講座の運営スタイルは全員参加型であり、従来のピラミッド型ではなくサークル型とし、教室員一人一人によって創り上げられていく講座を目指しています。
臨床・基礎研究は、消化管・胆膵グループ、肝グループ、リウマチ・膠原病グループの3つの疾患・研究グループを軸とし、消化器病学と免疫学を独創的に融合しながら進めております。また、大学病院の診療部門では消化器内科とリウマチ・膠原病内科を担当しており、基本的な内科系の知識・技量を習得した後、専門性を研鑽するに当たり理想的な体制を整えております。
“よく学び体得し、次への飛躍とせよ”教室の精神を継承しつつ、新しい創造を常に目指したいと考えております。今後ともご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
職 名 氏 名 専 門 分 野
教 授 大平 弘正 消化器病学、肝臓病学 教 授 渡辺 浩志 膠原病学
准教授 小林 浩子 免疫学、アレルギー学
講 師 片倉 響子 炎症性腸疾患、下部消化管疾患
学内講師 高木 忠之 上部消化管疾患、胆膵疾患
学内講師 高橋 敦史 肝臓疾患
助 教 岩舘 治代 リウマチ性疾患、膠原病
助 教 阿部 和道 肝臓疾患
助 教 佐藤 匡記 上部消化管疾患、胆膵疾患
助 手 菅野 有紀子 肝臓疾患
助 手 池田 恒彦 上部消化管疾患、胆膵疾患
助 手 勝嶋 史子 肝臓疾患
助 手 齊藤 理恵 リウマチ性疾患、膠原病
助 手 藤原 達雄 下部消化管疾患
助 手 浅野 智之 リウマチ性疾患、膠原病
助 手 渡辺 晃 上部消化管疾患、胆膵疾患
助 手 岡井 研 肝臓疾患
助 手 郡司 直彦 下部消化管疾患
助 手 中村 純 上部消化管疾患、胆膵疾患
2012年度の入局者は3名!前途洋々たる若者たちです。2012.4.6up
消化器・リウマチ膠原病内科学講座の診療・研究
スタッフ紹介
ごあいさつ 消化器・リウマチ膠原病内科学講座教授 大平弘正
消化器・リウマチ膠原病内科学講座の沿革
消化器・リウマチ膠原病内科学 講座の紹介