大学院生・修了生からのメッセージ

大学院生 1日の過ごし方

~社会人入学~

博士後期課程 山内 麻里子さん

                   
4:50起床
6:30通学
8:30大学到着
9:30実験
13:30昼食
14:00論文準備
16:30大学出発
18:30帰宅
20:30夕食
22:30就寝
大学院進学のきっかけは?
4年次の看護研究Ⅱに始まり、顕微鏡の世界が面白くなって、もう少し続けてみたいと思ったからです。そして修士課程に進み、さらに研究を進めていきたいと思う気持ちが強くなり、博士課程に進学しました。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
がん放射線治療では口渇などの副作用が出ることがあります。このため放射線治療に伴う唾液腺障害を何とかできないかと思い、唾液腺を放射線から保護する方法の研究を行っています。基礎研究なので、動物実験を重ねて条件検討の段階です。

メッセージ

“研究はしんどいことも多いです。論文を読んでもよくわからなかったり、実験で思うような結果が出なかったり。でも何かがわかったときの嬉しさや自分の行っていることがいつかは患者さんの役に立つんだと思う(信じる)と改めて研究のやりがいと楽しさを感じています。”

博士前期課程 宗像 花さん

6:30起床
8:20大学到着
8:40講義Ⅰ~Ⅱ限
11:50昼休み
13:00講義Ⅰ~Ⅱ限
16:10放課後(自己学習・課題)
18:30下校
20:00夕食・入浴
21:00課題学習
24:30就寝
大学院進学のきっかけは?
大学在学中の就職や進学を考えるタイミングで、将来自分がなることのできる職業の選択肢を広げたいと思ったことがきっかけです。大学院に進学することで、教員として、将来の看護を担う方々の力になり、地域に貢献できる道が増えることに特に魅力を感じました。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
現在は主に座学による助産師になるための勉強をしています。そして1年生の冬には助産学実習Ⅰが、2年生になると助産学実習Ⅱ・Ⅲがあります。他にも、看護研究や助産学課題演習の講義などにより研究の基礎についても勉強しています。

メッセージ

“大学院は自分の興味のある分野に関する学びを得られるだけでなく、自分自身の価値観を深め、視野を広げることができる場所です。私自身、まだ大学院に来て間もないですが、先生方によるご講義や他の大学院生とのディスカッションなどを通して、日々自分の価値観が深まり、視野が広がっていくのを感じています。もしあなたがより専門的に学びたい分野があり、自身の持つ価値観や視野をさらに広げたいと感じているのなら、大学院という環境は、きっとその想いを実現させてくれるはずです。”

博士前期課程 村田 呼春さん

5:20起床
7:20学校到着&課題時間
8:40授業開始
11:50昼食
13:00授業再開
16:10課題時間
20:00帰宅
20:10夕食
21:30課題時間
23:00就寝
大学院進学のきっかけは?
大学で母性看護学について学ぶ中で、助産師になりたいという気持ちが強くなったことです。また、友達と勉強して一緒に何かに気が付いたり、教えあったりすることが好きだったので、看護学校の先生に視野に入れることができる大学院に進学しました。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
助産師になるための授業と修士をとるための授業を同時並行で行うというカリキュラムで勉強をしています。助産の方では、助産技術や助産診断などの助産師になるための授業、修士の方は看護研究、看護理論、看護倫理などの授業があります。授業形式は学部と比較してディスカッションやプレゼンが多いのが特徴です。院生のほとんどが臨床を経験してきている先輩ばかりなので、意見やお話の内容が厚くとても勉強になります。

メッセージ

“学部では授業を受動的に受ける学生生活を過ごしていましたが、大学院に来てからは積極的に発言をしたり、プレゼンを作成したりと能動的に学んでいる実感があります。図書館にも積極的に通うようになりました。課題が多く忙しい毎日ですが、同期の皆さんとお互いの不得意をお互いの得意で補いながら協力して乗り越えています。大学院に進学することで、看護の勉強の楽しさをさらに感じることができました。自分の興味・関心を深める場として大学院はとても良い場所です。少しでも大学院進学に興味がある方はぜひ勇気をもって一歩踏み出してみてください!

博士前期課程 上杉 史恵さん

6:00起床
6:30家族の朝食 弁当つくり
7:30家事
9:00通学
10:30データ分析 修士論文執筆
12:00昼食
14:00主指導先生と面談
17:00帰宅
20:00家族と団らん
22:00就寝
大学院進学のきっかけは?
臨床経験が長くなるにつれ、看護とは何かと疑問が湧いたのと同時に、看護師の自分に何ができるのかを考えたいと思い、大学院進学を決意しました。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
高度な専門的知識と技術を修得するために、私は成人看護学領域を専攻し、ICU看護実践をテーマとして研究に取り組みました。また講義では、先生方や院生とプレゼンテーションやディスカッションを通して、看護研究について学びを深めていきました。この学びの中で、「看護とは何か」について、純粋に深く考える時間を持つことができました。

メッセージ

“大学院での学びは、決して楽しいことだけではありません。しかし、学びを得たその先には、目の前に広がる世界がこんなにも違って見えるのかと気付かされます。大学院進学をお考えの方、本学大学院で新たな出会いと共に一緒に学びませんか。

博士前期課程 鈴木 有美さん

5:00起床・家事
6:00朝食
8:30~病院での勤務(授業がある日は時間休暇を取得)
13:00大学へ移動
15:00授業(文献クリティーク)
18:00英文抄読会参加・発表
19:30移動
21:00夕食・家事・入浴
22:30自己学習
23:30就寝
(授業がない日は仕事をして、帰宅後自己学習)
大学院進学のきっかけは?
私は、病院に勤務している中、病気の治療のために仕事をやめたり、休職後の就労再開について悩んだりされる患者さんの看護を経験してきました。この経験から就労しながら治療を受ける患者さんの看護について考え、看護の質の向上につなげたいと思ったことがきっかけです。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
まずは、研究論文の読み方を学びました。(今でも参考書を開きながら論文を読んでいます。)その後、看護研究のプロセスを学び、専門領域の教員の指導を受けながら研究課題を明らかにし、研究計画書を作成しました。成人看護学では、これまでの看護を振り返りながら、様々な視点から「看護とは何か」について考えています。

メッセージ

“仕事をしながら学んでいるため、職場のみなさまのご理解ご協力と大学の先生方のご配慮にとても感謝しております。一緒に学ぶ大学院生とは、時間を忘れて看護を語りあうこともあります。仕事と勉強の両立は、大変なこともありますが、新たな知識を得て、それを深めていくことはとても楽しく有意義な時間です。”

博士前期課程 佐藤 健斗さん

6:30起床
7:30出勤
8:30手術室勤務
12:30昼食
13:00老年看護学のゼミ
16:00看護理論の授業
19:30帰宅
20:00夕食・自由時間
22:30予習・資料作成
24:00就寝
大学院進学のきっかけは?
手術室で臨床経験を積むなかで、看護とは何か、より安全な手術のために看護が貢献できることは何か、について探求したいと考えたことがきっかけです。また、投稿論文が学会誌に掲載されなかった経験から、看護研究や論文作成について、しっかり学ぶ必要性を感じました。
大学院ではどんな勉強をしていますか?
私は老年看護学を専攻しているので、主に高齢者に対する看護を学んでいます。その中で、フレイルやサルコペニアの状態にある高齢者の、手術看護について研究したいと考えています。その他には、看護研究方法論、看護理論、倫理、看護教育論、病態生理学など様々なことを学んでいます。

メッセージ

“大学院に進学して良かったなと思うことは、ここには書ききれません。ひとつ言うならば、進学する前よりも手術看護が好きになりました。看護とは何か、自分の役割は何か見失ってしまった時、大学院での学びはその答えを見出すきっかけを与えてくれます。看護師としても、人としても成長できる環境がここにありますよ。”