看護学部長  坂本 祐子

学部長ごあいさつ

 看護は、人の一生涯を通じて、その人が生きる力を最大限に発揮し、その人らしく生活することを支える活動です。

 その人とは、新しい命を育もうとしている人、病を克服しようとしている人、病とともに生きている人、生命の終焉を迎えようとしている人々です。ひとり一人に歩んできた人生があり、その過程で形成された信念や価値観は多様かつ、環境から影響を受け刻々と変化していきます。その中で看護職は、“その人”とその人を“取り巻く環境”を理解し、“その人”に寄り添い、看護を実践することが求められます。その人を理解するためには、人の存在と生命の尊厳を深く理解することのできる豊かな感性と倫理観が必要になります。この能力は、人と出会うこと、人に関心を持ち関わることから醸成される能力と考えています。看護学部4年間の学生生活の中で、年代、生活環境、健康レベル、価値観などが異なる多くの人々と出会います。その出会いを大切にしながら、人間性豊かな看護職を目指せるカリキュラム・学習環境を看護学部では準備しております。