センターについて
福島県立医科大学付属病院は、平成19年1月に「都道府県がん診療連携拠点病院」の指定を受けました。がん診療に関する統括的役割を果たす中央部門として平成19年4月に臨床腫瘍センターが設立されました。
臨床腫瘍センターは、外来化学療法センター、がん相談支援センター、緩和ケアセンター、院内がん登録室、放射線部門、小児腫瘍部門、がんプロフェッショナル養成支援室、地域連携パス担当などが専門性を発揮しつつ活動しています。近年は、個々の患者さんのがんの性格を知るためのがん遺伝子パネル検査や、遺伝性のがんであるかを調べる遺伝子検査も可能になってきていることから、臨床腫瘍センターがハブとなり、がんゲノム医療診療部や遺伝診療部と協働して、これらの検査が適切に行えるようにしています。また、複数科の多職種が集まり、患者さんの方針をみんなで相談するCancer Board 、一般のかたも聴講できる臨床腫瘍セミナーなどを通じて、教育活動にも力をいれています。
センター長あいさつ
みなさま、はじめまして。平成26年10月1日より、福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センター長を拝命いたしました。どうぞよろしく御願いいたします。
生涯のうち2人に1人はがんになり、4人に1人はがんで亡くなるという時代が来ています。がん医療は、現在治療中の患者さんのみならず、発病後数年・十数年を経たサバイバーの方、また一般市民にとっても身近な話題です。
当院の臨床腫瘍センターは、がん診療連携拠点病院としての基本骨格でもある重要なセンター部門で、多くの専門領域の医療者が集まって形づくられています。先代センター長の石田卓先生のご尽力により、外来化学療法センター、放射線部門、小児腫瘍部門、緩和ケア部門、相談支援センター、院内がん登録室、がんプロフェッショナル養成支援室、地域連携パス担当などが専門性を発揮しつつ活動しています。複数科の多職種が集まり、患者さんの方針をみんなで相談するCancer Board、また各領域で活躍されている講師に来ていただき、一般のかたも聴講できる臨床腫瘍セミナーなどを通じて、教育活動にも力をいれています。一方、次々と進む新規抗がん薬の開発、治療法の変化、医療経済の問題、社会情勢の変化などから、拠点病院に求められるものが少しずつ変化してきています。これらに対応しつつ、次の10年、50年を見据えた医療機関・教育機関としての発展を目指していきたいと思います。