福島県医科大学放射線災害医療センター

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緊急被ばく医療について

被ばく・汚染防止対策

外部被ばく対策

 「距離」「時間」「遮蔽」の防護三原則に則り、臨機応変に対応しています。
 被ばく医療における放射線防護では、主に「距離」「時間」による防護が中心になり、有効な「遮蔽」手段は少ないのが現実です。一方、「距離」に関しては、数mm単位の配慮でも大きな防護効果を生むのが特徴です。

「距離」「時間」「遮蔽」の防護三原則

汚染拡大防止策

 原子力災害で注意を要する放射性物質は、本来病院内には存在しない物質です。従って院内への汚染拡大防止対策が必要になります。
 酢酸ビニルシート、ポリエチレンろ紙、サランラップ・ビニルチューブなどを用いて養生を行います。
 また、汚染管理区域を設定して診療エリアを制限し汚染拡大防止に努めます。
 当院では医療者への汚染拡大防止に防護服を利用しています。また、ディスポーザブル(使い捨て)医療製品を積極的に利用して診療後の汚染物処理簡便化を図っています。

無影灯をビニル被服、配線類は細径ビニルチューブで養生
診察風景、被ばく医療棟処置室、救急車両の養生例

内部被ばく対策

 当院では、内部被ばくの防止原則として、「現場で飲まない・食べない・吸わない」、「標準的防護策の徹底」、「特殊呼吸防護具の使用」などを掲げています。

防護服の着用

防護服を装着することにより、放射性物質の医療者(ないしは傷病者)身体表面への付着を防止します。また、マスク・フェイスシールドと併せて装着することで体内への放射性物質取り込みを防止します。
この他にも外部被ばく線量を管理するため、アラーム付きの個人線量計を内側に装着しています。

【注意点】
  •  セシウムから放出されるγ線は遮蔽できない
  •  鉛エプロンが遮蔽できるγ線は10%程度(セシウム137の場合)
  •  使用後は汚染ゴミとして処理が必要
  •  活動中の高温・多湿・熱中症・視野制限等のリスクが存在する
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