福島県医科大学放射線災害医療センター

Radiation Disaster Medical Center 安心と笑顔のある、活き活きとした生活を支援します。

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センターの役割について

ご挨拶

 放射線災害医療センターは2011年3月11日に発生した東日本大震災とその後の原発事故を受け、復興ビジョンの一環として2012年6月に福島県立医科大学病院に新設されました。
 2次被ばく医療機関として救急医学、内科学、外科学、放射線医学などの各科の臨床医学における知識や経験をもとに、廃炉に向けた作業中に発生する事故や、県内各地の放射線事故などでの傷病者発生に備えた緊急被ばく医療、万が一同様の災害が発生した時のための原子力災害に備えた体制作り、低線量被ばくに対する健康リスク管理などを行ってゆきます。さらに学生・大学院生への教育・診療・国際連携を通じた被ばく医療学分野の人材育成に努め、福島県立医科大学病院が、3次被ばく医療機関として将来機能できるよう、基盤整備を行ってゆきたいと考えています。

放射線災害医療センターの役割について

 放射線災害における医療対応は今後少なくとも数十年を要するとの長期的視点から、大きく三つの役割を担ってゆきます。

1.緊急被ばく医療・原子力災害医療
 原発内で作業する皆様に放射線被ばく・放射性物質汚染を伴う外傷・疾病が発生した場合の医療対応を行います。これまで12名(うち原発内発症は9名)に対応しました。2011年4月15日以降は該当傷病者の受け入れはありませんが、有事の受け入れに備え常に万全の態勢を整えております。この中には被ばく医療体制構築・整備のための教育・啓発活動も含まれます。主に院内外の医療者・学生の皆様にむけての情報発信を行ってゆきます。
2.放射線健康相談外来・検診
 住民の安全を守るためにやむを得ず危険にさらされることの多い職業の方々は、精神的肉体的ストレスをより高い確率で受けうることが報告されています。当センターでは主に消防・警察・自衛隊ほか公務で原子力災害の危機介入にあたる皆様への、長期的継続的な心身面の支援を行っています。2012年末までに、のべ約800人の検診・診察を行いました。
3.情報の発信と共有
 原子力災害によって主観的・客観的に問題意識を抱える住民の皆様へ、科学的根拠に基づいた情報提供を行います。また、個人の事情や社会背景を踏まえた個別の対応策を皆様と共に考える活動を行っています。これまで講演・セミナー型の活動は1年間に千件を超える依頼に対応してきました。
 2012年5月以降は、個別対応型にも重点をおき、より個人のニーズに配慮した対応を目指しています。
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