福島県立医科大学 医学部 脳神経外科
入局希望の方へ
 福島県立医科大学脳神経外科は、若手の教育を基本方針として、若手の積極的な研修と手術助手・執刀を奨励しています。脳血管障害、脳腫瘍、外傷、小児、機能的疾患など脳神経外科各分野の専門医が指導し、特に頭蓋底外科手術と神経内視鏡手術については日本をリードする専門医が指導を行います。また、毎年、研修医のための勉強会、ISLS(immediate stroke life support)コース、解剖実習、豚手術実習などを開催しています。
 初期研修医、専攻医(後期研修医)、専門医取得後のsubspeciality研修希望の先生、どなたでも大歓迎で、我々と一緒に勉強し研修を積むことができます。興味があれば是非医局に連絡して、見学にきてください。

(手術室:佐久間准教授ら)   (内視鏡手術:佐藤講師ら)   (顕微鏡手術:齋藤教授)

(研修医のための勉強会:2013年齋藤教授)   (2011年南相馬市立総合病院及川先生)
     
(2010年市川講師、佐久間准教授らと)   (勉強会後の食事会:2013年齋藤教授らと)

専攻医(後期研修医)募集
頭蓋底・内視鏡研修希望の先生へ
専攻医(後期研修医)募集
 当院では、初期研修を終えた専攻医(脳神経外科専門医コース)を募集しています。当施設では脳腫瘍、脳血管障害(直達手術と血管内手術を含む)、外傷、小児、機能的疾患を主に診療し、神経内視鏡を用いた低侵襲手術や頭蓋底外科手術を積極的に行っています。脊髄・脊椎は整形外科との協力や国内留学で習得します。当院での研修により、脳神経外科専門医に必要な症例を幅広く深く研修することができます。
 本学の研修プログラムの特徴として、専攻医でありながら大学院生の併願を認めております。大学から給与を支給される安定した身分で働きながら、専門医と博士号を取得することが可能です。早期に学位の取得を目指す方も是非応募してください。
 当院の後期研修(専門医養成コース)の詳細については下記を御覧下さい。
 →後期研修(専門医養成コース)
■研修の特徴
 4年間の専攻医研修は主に大学病院で行い、各種の脳神経外科疾患の患者さんを主治医として受け持ち、救急患者に対応し、脳神経外科全般にわたる基本的知識や検査手技、手術技術の習得を目指します。併せて、患者さんを診察する上での基本的心構え、広い視野に立った判断力と洞察力、社会人として必要な常識を身につけます。
 研修中には検討会での術前および術後症例提示を担当し、各手術について詳細な術前検討と、術後のビデオ検討を行います。研究会、地方学会、全国学会、海外学会にも積極的に参加し発表することを奨励しています。これまで多くの専攻医が、一年目から海外学会での発表を経験しています。その他に半年間の関連病院勤務があり、必要に応じて短期国内留学(脊椎脊髄手術研修のために愛知医科大学に留学など)と,希望者には短期海外留学(インドのサンジャイガンジー医科学研究所)も経験することができます。インドでは日本で考えられないほどの各種脳神経外科疾患を非常に多く経験することができます。
 4年間の研修中に、将来のsubspecialityを決めることもできます。その場合には、専門の指導医が一般専攻研修に加えてsubspecialityの指導を行います。また、当科では年2回のcadaver dissectionを行っています。各種頭蓋底アプローチ、拡大経鼻内視鏡手術を習得するのみでなく、脳内・脳室内手術やてんかんの外科手術、その他の専門的手術などをご遺体で実習することができます。
■研修目標
卒後 プログラム 特記事項 研修目標
1-2年 初期臨床研修   各科知識と手技、救命救急一般、全身管理、麻酔と集中治療
3年目 専攻医研修
(大学院入学は
 5年目までに)
  一般的脳神経外科疾患の術前術後管理、血管撮影、手術室セットアップ、穿頭術、シャント手術、閉開頭、外傷・開頭血腫除去(執刀目標20例) 症例検討会、抄読会
地方会、全国学会、国際学会発表(専攻1年目から国際学会で発表)
症例報告、臨床論文作成
4年目 (国内留学) 専門的脳神経外科疾患の術前術後管理、術中モニタリング、専門的閉開頭、脳表腫瘍摘出、顕微鏡手術助手(執刀目標30例)
5年目 病棟チーフ 顕微鏡手術基本手技、脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング(単純な前方循環系)、頭蓋底・神経内視鏡・小児・機能・血管内・椎脊髄手術助手(執刀目標40例)
6年目 チーフ補佐 深部脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング、頭蓋底・神経内視鏡・小児・機能・血管内・脊椎脊髄手術基本手技(執刀目標50例)
7年目 Subspeciality
研修
専門医試験 Subspecialityを身につける
(血管障害、脳血管内治療、脳腫瘍、神経内視鏡手術、小児、脊髄脊椎、機能疾患、頭蓋底手術)
8年目
以降
subspeciality試験、国内留学、海外留学
 
■大学病院での基本的なスケジュール
月曜日 7:30〜
8:45〜
18:00〜
朝会
手術
術前および術後症例検討会
火曜日 8:00〜
8:45〜
17:00〜
18:00〜
朝会
病棟・検査、または関連病院へ出張
教授回診
術前および術後症例検討会、各種カンファランス
水曜日 7:30〜
8:45〜
18:00〜
術前および術後症例検討会
手術
術前および術後症例検討会、各種カンファランス
木曜日 8:00〜
8:45〜
朝会
手術
金曜日 8:45〜
17:00〜
病棟、または関連病院へ出張
入院手術予定検討、教授回診
■各種カンファレンスなど
抄読会:週1回
内分泌カンファランス:週1回
リハビリテーションカンファランス:週1回
小児腫瘍カンファランス:週1回
病理カンファランス:月1回
てんかんカンファランス:2ヶ月に1回
同門症例検討会:年2回
■専攻医からのひとこと
黒見洋介先生(平成22年福島県立医科大学卒)
私は初期研修を本大学附属病院で行い、そのまま脳神経外科医局へ入局しました。
初期研修時代は脳神経外科で数ヶ月間研修を行い、その際にも慢性硬膜下血腫、基本的な開閉頭、急性硬膜外血腫等の手術を経験することができました。
その後、後期研修が始まると、主治医を持ち、外傷、脳卒中、脳腫瘍、小児、機能と幅広い症例を経験することができています。
当医局は齋藤教授をはじめとして教育に力を入れているのが特徴で、個々の手技・開頭範囲・アプローチの選択などをきめ細やかに指導いただいています。
また、後期研修中に大学院へ入学もでき、専攻医獲得と学位獲得を同時併行で行うことができます。
忙しい日々で、体力的にはきついものがありますが、精神的にはとても充実した毎日です。
ぜひ、一緒に勉強しましょう!
山田昌幸先生(平成22年福島県立医科大学卒)
福島県立医科大学では外傷や脳血管障害といった市中病院で経験する様な症例から機能外科、神経内視鏡や頭蓋底腫瘍などの大学ならではの特殊な症例まで幅広い経験を積むことができます。若手にも早期からどんどん手術症例があたえられ、しかも世界でもトップクラスの技量をもった脳神経外科医に基本手技から丁寧に指導を受けられる環境は福島県立医科大学だけです。この素晴らしい環境の中で知識・技術・経験を高め、福島県の脳神経外科を一緒に支えて行きましょう!
村上友太先生(平成23年福島県立医科大学卒)
福島医大では、幅広い分野の症例を学ぶことができます。1年目からも術者、助手として多くの手術に関わらせていただいています。ぜひ一緒に働きましょう。
頭蓋底・内視鏡研修希望の先生へ
 当院では、特に頭蓋底外科と神経内視鏡手術の研修を希望している先生を募集しています。頭蓋底外科手術については、日本頭蓋底外科学会の教育施設として齋藤教授が主に指導します。また年2回のcadaver dissectionを行っています。神経内視鏡手術については、齋藤教授、佐久間准教授、佐藤講師、岸田講師が技術認定医であり、経鼻内視鏡手術、水頭症手術、脳室内腫瘍・脳実質内腫瘍摘出術、頭蓋底腫瘍摘出術など積極的に内視鏡を用いています。
 研修内容として特別なプログラムは作成していません。大学の助手・助教、または病院助手のポストに着任していただき、研修期間(希望に応じて3ヶ月~2年程度)に合わせ、主治医としてまたは手術助手として、できるだけ多くの症例を経験していただきます。また、他のスタッフと同様に頭蓋底・内視鏡手術以外の業務や当直や外勤も行っていただくことになります。
 興味をお持ちの先生は医局(024-547-1268またはneuro-s@fmu.ac.jp)までご連絡ください。

・これまでに研修された先生
  槇 英樹先生(大垣市民病院より)   2010年11月から3ヶ月間
  田村貴光先生(沖縄中頭病院より)   2011年7月から2年間
・外国から短期留学された先生
  Tarun Kumar Pandey先生(インドより)   2010年5月より2週間
  Amit Jaiswal先生(インドより)   2011年2月より3週間
  Dody Priambada先生(インドネシアより)   2012年5月より3ヶ月間