研修の案内

豊富な臨床・研修の機会・公認心理師へ向けて

院長写真

 

 当コースは、科学的、実証的な臨床心理学的援助を実践することを目指して、臨床・研修を行っております。そして、最大の魅力は大学病院という環境による豊富な臨床経験、講義、研修の機会に恵まれていることです。

 当大学附属病院心身医療科は、統合失調症やうつ病、発達障害や認知症など、幅広い疾患や年齢を対象として診断・治療を行っています。当コース研修生は、そのような方々に対する心理的援助を日々の臨床実践の活動を通じて学ぶことができます。これは、他の機関などではなかなか経験することができません。

 また、総合病院という特性から他診療科(例、小児科、整形外科など)とのリエゾン医療にも参加することができます。そして、医療の現場で重要なチーム医療の一員として、医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、薬剤師、検査技師など他職種との連携を体験できる研修機関です。

 社会的な背景などに伴い、医療機関における心理士の業務そしてニーズは拡大し続けています。さらに、EBM(Evidence Based Medicine 実証に基づく医療)が求められる現代の医療現場において、より科学的、実証的な臨床心理学的援助を習得し、専門家としての能力を育むことが大切です。

 また、2015年9月に「公認心理師法」が国会で可決・承認され、2018年度に最初の公認心理師試験が実施されます。(注:具体的なスケジュールや内容は厚生労働省のホームページをご参照ください。)我々は、公認心理師法における実務経験が可能な場所として今後も実施していきます。元々我々の研修内容は実践と講義とスーパーヴィジョンを伴ったもので、公認心理師の養成するための機関として十分なフィールドを備えていました。したがって、今後もこのコースをこれまで通りに運営することで、公認心理師資格取得に向けた実践フィールドとして支援と提供ができると考えています。 大学学部卒業の方でも、大学院卒業の方でも、臨床心理職にご興味のある方は遠慮なくお問い合わせください!


研修内容

 さまざまな精神疾患・精神障害(統合失調症、発達障害、気分障害、不安障害、人格障害、不適応、摂食障害など)を有する患者さんの心理検査、心理療法、生活技能訓練、リハビリテーションなどの理論と実践を通して、心理士としての知識と技術を習得する。


〈臨床実習の内容〉

①心理療法理論の学習と実践(認知行動療法、力動的精神療法、一般心理療法など)

②各種心理検査の学習と実践

③精神科リハビリテーションとしての精神科ショートケアプログラムの学習と実践

④患者さん本人またはご家族への疾患心理教育プログラムの学習と実践

⑤広汎性発達障害児への行動療法的集団療法と、その養育者への心理教育プログラムの学習と実践

⑥他科とのリエゾン治療の学習と実践

 

研修に関するスケジュール予定(PDF形式)

○研修「年間」スケジュール

○研修「週間」スケジュール

 ○研修生の週間スケジュール具体例

 (*平成29年度まで予定スケジュールです。平成31年度は公認心理師実務経験プログラムにそったものになりますので、変更する予定です。)