研究室ブログ

平成29年度第2回大脳基底核機能研究会,福島にて開催されました。

10月13日に,玉川大学名誉教授であられる木村實先生が主宰する大脳基底核機能研究会が,新学術領域「適応回路シフト」の後援を受け,福島市土湯温泉ホテル山水荘コンベンションホールにて開催されました。

この研究会は,玉川大学や生理学研究所,そして福島県立医科大学の,大脳基底核を中心とした神経ネットワークの構造や機能に関心をもつ研究者が集まって情報交換し,共同研究につなげるためのクローズドな研究会として発足し,今年度で4年目を迎えました。

今回は,福島県立医科大学より加藤成樹さん,瀬戸川将さん,生理学研究所より森島美絵子さん(大脳神経回路論),玉川大学より相馬祥吾さん,Alain Antonio Ríos Dávilaさん(脳科学研究所・礒村研究室),がそれぞれ研究発表をおこないました。また,特別ゲストとして,福島医大・薬理学講座の下村研寿先生と前島裕子先生にご講演をいただきました。

今回の研究会の総括と今後の展望として,木村實先生より,大脳基底核の構造・機能に関して単純化された教科書的な図式をいかにして乗り越えるか,残された問題をどのように解決するか,そのために研究者がもつ独特のテクニックやリソースをどのように共同研究に結び付けていけばよいのか,問題提起がなされ,熱い議論がおこなわれました。熱気を帯びた議論は深夜まで続きました。