本部長及び副本部長・推進室員挨拶
ダイバーシティ推進本部長/福島県立医科大学理事長 竹之下 誠一
ダイバーシティ推進本部長を務めます理事長兼学長 竹之下誠一です。
本学においては、2010年に女性医師支援センター、2011年にキャリア・ラボ(文部科学省女性研究者研究活動支援事業)を設置し、女性医師・研究者が離職することなく仕事や研究を継続し、キャリア形成ができるように就業環境を整備いたしました。また、院内託児所「すぎのこ園」に加え、2011年には病児病後児保育所「すくすく」が開所され、子を持つ教職員に現在も順調に利用されているところです。
さらに、2014年に男女共同参画を大学全体で推進するため開設された男女共同参画推進本部・支援室を、2022年度からダイバーシティ推進本部・推進室に体制を改め、ダイバーシティという観点から取組みのさらなる充実を図っております。2024年には、これまで3年毎に策定していた「福島県立医科大学 男女共同参画推進行動計画」を「福島県立医科大学 ダイバーシティ推進行動計画」に名称変更しました。今後はこの行動計画に基づき、研究支援員制度、就労環境整備、各種セミナー等の取組をより一層推進してまいります。
ダイバーシティとは多様性を意味し、性別のみならず、年齢、人種、宗教、国籍、職歴、障害の有無、ライフスタイル、趣味、嗜好などさまざまな属性をもつ人の集団を指します。本学におけるダイバーシティ推進の目的は多様な価値観を認め合い、個人が尊重され、持てる個性と能力を最大限に発揮できる環境を本学の全教職員・全学生に提供することです。結果として、ダイバーシティの推進は各個人のモチベーションを向上させるだけでなく、多様な人材の登用により、組織の生産性を向上することが期待されます。人材を適材適所に配置し、ひとりひとりの能力を最大限に発揮してもらうことが、多様な人材の確保、様々なアイデアの創出、仕事と性格の調和、離職率低下等に繋がり、大学全体の活性化をもたらすものと考えます。
ダイバーシティ推進本部には、副本部長として事務局長、法人経営室長、推進室長、また本部員として医学部長、看護学部長、保健科学部長、総合科学教育研究センター長、病院長、学生部長、会津医療センター病院長にも参加いただき、ダイバーシティ推進室員は各部署から選任されています。これによって、大学全体にダイバーシティ推進の意識を徹底し、実現に向けて取組みをすすめていきます。
誰もが、生き生きと働き、研究し、学ぶことができるよう、また、本学がさらなる発展を遂げるため、ダイバーシティ推進への取組に皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
ダイバーシティ推進本部 副本部長の紹介
【法人経営室長】 藤島 初男
福島県の復興と地方創生を成し遂げ、活力ある持続可能な社会を築いていくためには、あらゆる分野において、誰もがその持てる力を存分に発揮できる男女共同参画社会の実現が不可欠であり、女性も男性も共に活躍できる環境づくりを進めていかなければなりません。
令和4年度からスタートした福島県新総合計画は、「多様性に寛容で差別のない共に助け合う地域社会づくり」を理念に揚げ、男女共同参画社会の実現に向け、女性の登用及び人材育成を更に促進するとともに、ワーク・ライフバランスをより一層推進し、女性が活躍するための環境づくりを更に進めていくこととしております。
本学においても、あらゆる人の個性と能力が評価され、その個性と能力が教育研究の領域で活かせる大学を実現することを学長自らが発信することにより、本学の教職員に対して、ダイバーシティの正しい理解と多様性を尊重する社会人としての意識の醸成を促すことといたしました。
皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
【理事(企画・管理運営担当) 兼 事務局長】 菅野 俊彦
ダイバーシティ推進本部では、男女がともにあらゆる場面においてそれぞれが持てる力を十分に発揮できる環境づくりや仕事と生活との調和の実現を目指し取り組んでおります。
取組を確実に実施していくためには、女性の在職率向上や学内委員会等における女性教職員比率の向上といったこれまでの施策に加え、国籍や職歴、障がいの有無にとどまらず、働き方やライフスタイルといった多様性にも対応するような施策の推進が必要です。
本学においては、誰もが安心して就労でき、各種休暇・休業制度を利用できる環境整備を図るとともに、10月を「男女共同参画推進月間」とし、男女共同参画及び学内のダイバーシティに関する意識の浸透を集中的に図るなど、学生や職員の皆さんが持てる力を十分に発揮できる環境となるよう引き続き取り組んでまいります。
皆様のご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
【医学部病態制御薬理医学講座 准教授】 前島 裕子
ダイバーシティ推進室長の前島裕子と申します。
福島医大におけるダイバーシティの推進の目的は、多様な価値観を認め合い、個人が尊重され、持てる個性と能力を最大限に発揮できる環境づくりです。ではその先に何があるか?ということなのですが、私はすべての職員のウェルビーング、つまり心と身体の健康と社会的に満たされた状態、大きな意味での「幸せ」だと考えております。
福島医大は医療・研究・教育を担っております。それぞれに従事する職員がウェルビーングの状態であってこそそれぞれの役割を十二分に果たせるものと考えております。したがって本推進室が、福島医大発展の礎となるべく、ダイバーシティ推進に尽力させていただきます。
ダイバーシティ推進室室員の紹介
【医学部衛生学・予防医学講座 准教授】 各務 竹康
私が専門とする産業保健の分野では、多様な働き方、ダイバーシティの推進が現在重要なテーマとなっております。立場、役割、ライフステージに関わらず、その個人の能力を十分に発揮する職場環境づくりは本学にとっても重要な課題かと考えます。多様性を推進するためには、多様性を許容できるような、心のゆとりづくりが大切です。私の産業医としての専門的見地から、また、男性室員としての立場から、有益な情報を発信できるよう、努力してまいります。
【医学部細胞統合生理学講座 講師】 小林 大輔
2022年4月よりダイバーシティ推進室員に就任致しました。キャリア支援(研究支援員配置)や広報を担当させて頂きます。病院や大学に務めていますと、研究活動も一定割合を占めており、その研究活動には中断しがたい場合も少なくありません。継続性が求められる研究活動と刻々と変化する個人および家族のライフイベントの中で、時にそれらの両立が困難な場合(ギャップ)も生じてきます。キャリア支援(研究支援員配置)の活動を通して、時に生じるこのようなギャップを解消するため、皆様の「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」を目指して尽力する所存です。また、本年度より男女共同参画支援室からダイバーシティ推進室へと体制を拡充することとなりました。これまでの活動に加えて、新しい活動についても情報を発信して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
【医学部生化学講座 助教】 小橋 友理江
2024年よりダイバーシティ推進室員を務めさせて頂きます、小橋友理江と申します。ダイバーシティを推進する為には、生まれ持った違いだけではなく、価値観や仕事観といった深層的な違いもお互いに認めあう事が重要であると言われております。自分自身も、国際保健に関わりたいという希望のもと、通常でない働き方を、今まで周りの多くの方に、様々に認めサポートを頂いた経験を活かし、貢献できる事を探して参りたく存じます。
【看護学部小児・精神看護学部門 准教授】 大川 貴子
多様な価値観を認め合い、それぞれの個性や能力が十分に発揮できる環境づくりは、メンタルヘルスを維持・向上する上でも、とても重要なことであると思います。ダイバーシティ推進室員として、皆さまとのコミュニケーションを丁寧に図りながら、そのような職場環境・教育環境の構築を目指して努力して参りたいと思います。
【看護学部母性看護学・助産学部門 准教授】 山口 咲奈枝
2024年4月よりダイバーシティ推進室員に就任いたしました。本学のダイバーシティの基本理念である多様な価値観を認め合い、学生も教職員もひとりひとりの能力を最大限に発揮して、大学全体の活性化を実現できるように、ダイバーシティ推進室メンバーとして努力してまいります。
【保健科学部作業療法学科 講師】 石川 陽子
この度、ダイバーシティ推進室員に就任いたしました。保健科学部は理学療法学科、作業療法学科、診療放射線科学科、臨床検査学科の4学科で構成されており、私の所属する作業療法学科では心身機能の維持回復と併せ、人の暮らしや生き方、仕事、役割について考える作業療法士を養成しています。多様な生き方を推進していけますよう、本人の思いや経験、様々な環境を踏まえた生活やキャリア形成の在り方について考えていけるよう努めてまいります。
【保健科学部理学療法学科 講師】 中野渡 達哉
2022年度から保健科学部に着任し、同時に推進室員に就任いたしました。私自身、これまで、仕事と大学院・子育て・留学などを並行しながらの多様な働き方を経験してまいりました。その多様な働き方は、家族、仲間、環境、制度などの支えがあってこそ成り立つものと思っております。この経験を通して、ダイバーシティの推進は保健科学部の領域でも重要なテーマであると認識しています。開設2年目の保健科学部において、ダイバーシティ推進室の活動がより浸透し、活用される機会が増えるように取り組んでまいりたいと思います。
【会津医療センター精神医学講座 教授】 川勝 忍
今回から推進室員を務めさせて頂きます。これまで30年間、山形大学医学部で、この10年間は会津医療センターで精神科医として働いてきました経験をもとに、皆様のお役に立てば幸いです。働き方改革が進められている中で、医療、教育、研究の役割も果たしながらキャリア形成していくことはなかなか困難なことかと思います。しかし、欧米の有名な研究者でも土日に研究室にいるような方はいらっしゃらないと聞きます。これは、支えてくれる多くのスタッフを抱えているという事情もあるように思います。医大でも医療クラークや研究支援員の配置がなされてきてはおりますが、予算的な面も含めてより一層の充実を期待しています。
【会津医療センター血液内科学講座 助教】 助川 真純
ダイバーシティ推進室員を務めさせて頂きます会津医療センター血液内科の助川真純と申します。ダイバーシティ推進室の前組織である男女共同参画室の頃より、支援員さんの支援を頂き、日々業務を行ってきました。キャリア形成や労働継続の困難な状況は、どの方でも経験があり、おこりうることかと思います。少しでも個人の希望に合った、継続可能な労働や、キャリア形成が行えるような、個人のそれぞれ個別の事情に合わせた条件、労働環境が許容されることを望んでおります。