お知らせ

     
2021年9月3日第11回核医学画像解析研究会のご案内

 伊藤浩副センター長が代表世話人・当番世話人を務める「第11回核医学画像解析研究会」が2021年12月11日(土)にWeb開催されます。今回も日本核医学会 核医学理工分科会との共同開催となります。

 トレーサーの動態解析や画像の定量解析等の画像解析をテーマとした研究会ですが、広く病態生理の計測に関する研究やMRI等の核医学以外のモダリティによる画像解析の研究も含めます。

 ご参加、ご発表いただける方は、下記の研究会案内HPよりご登録ください。今回はWeb開催となり、未発表データでの発表や発表なしでの参加も歓迎いたします。また、皆様の周囲でこの分野の研究に興味をお持ちの若手研究者がおられましたら、是非お声掛け下さい。

 【日時】

   2021年12月11日(土) 13:30~18:00

 【会場】

   Web開催

   ※研究会の参加は無料です。

 【研究会案内HP】

   https://cms2.fmu.ac.jp/cms/rad/kakuigaku-kaiseki-11.html

 【核医学画像解析研究会】

   代表世話人 伊藤 浩(福島県立医科大学)

   世話人   渡部浩司(東北大学)

         茨木正信(秋田県立循環器・脳脊髄センター)

         生駒洋子(量子科学技術研究開発機構)

  【日本核医学会 核医学理工分科会】

   会長     木村裕一(近畿大学)

  【連絡先】

   〒960-1295 福島県福島市光が丘1番地

   福島県立医科大学 医学部 放射線医学講座

   伊藤浩(当番世話人)

   E-mail:h-ito@fmu.ac.jp

  【詳細】

   第11回核医学画像解析研究会のご案内

   第11回核医学画像解析研究会リーフレット

   第11回核医学画像解析研究会プログラム

2021年8月24日サイクロトロンを利用したGa-68の製造および前立腺がん診断を目指したGa-68標識PSMA-11製造システムの確立

詳しくはこちらをご覧ください。  (English

2021年4月22日がんの放射線塞栓療法に関する福島県立医科大学と福島大学の共同研究開始のお知らせ

 詳しくはこちらをご覧ください。

2021年3月25日研究成果が雑誌に掲載されました

当センター所属教員による研究の成果が、”Annals of Nuclear Medicine”に掲載されました。

【掲載雑誌】

Annals of Nuclear Medicine

【標題】

Integrated PET/MRI scanner with oxygen-15 labeled gases for quantification of cerebral blood flow, cerebral blood volume, cerebral oxygen extraction fraction and cerebral metabolic rate of oxygen

【研究者】

伊藤 浩1,2、久保 均2、髙橋 和弘2、西嶋 剣一2、右近 直之2、根本 彩香2、菅原 茂耕1,2、山國 遼1、茨木 正信3、石井 士朗1

1) 福島県立医科大学 医学部 放射線医学講座

2) 福島県立医科大学 ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター

3) 秋田県立循環器・脳脊髄センター

【概要】

O-15標識ガスを用いたPET検査による脳循環代謝諸量の測定は、閉塞性脳血管障害の患者さんの病態評価や治療方針の決定に用いられています。当センターの伊藤らの研究グループは、当センターに設置されている統合型PET/MRI装置を用いてO-15標識ガスによる脳循環代謝諸量の測定を行うシステムを世界に先駆けて完成させ、この度論文に発表しました。

統合型PET/MRI装置はPET検査とMRI検査を同時に行うことができる装置です。本研究では健常者を対象に、この統合型PET/MRI装置を用いてO-15標識ガス定常吸入法による脳循環代謝諸量(脳血流量、脳血液量、脳酸素摂取率、脳酸素消費量)の測定を施行し、適正な測定精度でこれらを求めることができることを示しました。統合型PET/MRI装置を用いたPET検査では、MRI装置が発する強力な磁場の影響を考慮して検査を行う必要がありますが、伊藤らの研究グループは使用する機材を工夫し、これらの課題を解決しました。

統合型PET/MRI装置では、PET検査により脳循環代謝諸量を測定すると同時にMRI検査による脳の形態などの画像情報を得ることができます。このような特色を生かした、より精度の高い病態診断が今後可能になっていく可能性があり、これからの研究の進展が期待されます。

※PET:陽電子放出核種断層撮像装置。生体の臓器等のさまざまな機能を画像化することができる。

※MRI:磁気共鳴断層撮像装置。生体の臓器等の形態を画像化することができる。

【詳細】

詳細は、下記URLよりご覧いただけます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33502738/

https://link.springer.com/article/10.1007/s12149-021-01578-8

2020年11月25日第10回核医学画像解析研究会 プログラム

 2020年12月5日(土)に開催される第10回核医学画像解析研究会のプログラムが完成いたしました。

 プログラムは、こちらからご覧いただけます。

 

 研究会の詳細は、2020年10月7日のお知らせをご覧ください。

2020年11月12日研究成果が雑誌に掲載されました

当センター所属教員による研究の成果が、”EJNMMI Physics”に掲載されました。

【掲載雑誌】

EJNMMI Physics(2020年9月号)

【標題】

Human dosimetry of free 211At and meta-[211At]astatobenzylguanidine ( 211At-MABG) estimated using preclinical biodistribution from normal mice

(正常マウスにおけるフリー211Atおよびmeta-[211At]astatobenzylguanidine(MABG)の生体内分布を用いたヒト組織吸収線量評価)

【研究者】

右近 直之、趙 松吉、鷲山 幸信、織内 昇、粟生木 美穂、

譚 成博、下山 彩希、髙橋 和弘(先端臨床研究センター)

久保 均(新医療系学部設置準備室)

伊藤 浩(放射線医学講座)

【概要】

悪性褐色細胞腫(がん)に対するアルファ線を放出する治療薬候補の生体内分布(薬剤が体内臓器にどの程度集積するか)を、マウスを用いた動物実験で評価し、ヒトへ外挿することで正常組織の吸収線量を推定して臨床応用の際の副作用が予測可能かを検証しました。

悪性褐色細胞腫は副腎髄質に発生する腫瘍で、従来からベータ線放出核種である131Iを用いた131I-MIBGによる治療が行われています。福島県立医科大学では、がん細胞を殺傷する能力が高いアルファ線を放出する核種アスタチン211(211At)を結合させた薬剤211At-MABGの開発を行っており、この新しい治療薬候補を早く患者さんに届けるために、臨床試験の実施に向け取り組んでいます。

しかし、アルファ線治療の臨床利用の歴史はまだ浅く、従来のベータ線治療薬とは異なる予想外の副作用が懸念されます。そこで、211At-MABGの生体内分布評価を動物実験で評価し、その分布をヒトへと外挿することで人体の正常臓器への吸収線量を推定しました。これにより、患者さんに適切な治療薬の投与量を決定することで、副作用の発生を防ぎ安全な治療が可能となります。

この研究の成果は、新しい治療法として海外でも注目を集め、本学が研究を進めている211Atによるがん治療の開発につながる成果です。

本成果により、臨床試験開始に向け一歩前進することができました。今回の知見を活かし、臨床試験をできるだけ早く実現するために、準備を進めて参ります。

本研究は、科学研究費助成事業 若手研究(18K15556)および革新的がん医療実用化研究事業 (AMED) (JP20ck0106414) などの研究助成により実施したものです。

【詳細】

Human dosimetry of free 211At and meta-[211At]astatobenzylguanidine ( 211At-MABG) estimated usingpreclinical biodistribution from normal mice

2020年10月7日第10回核医学画像解析研究会のご案内

伊藤浩副センター長が代表世話人を務める「第10回核医学画像解析研究会」が2020年12月5日(土)に東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターにて開催されます。今回も日本核医学会 核医学理工分科会との共同開催となります。

トレーサーの動態解析や画像の定量解析等の画像解析をテーマとした研究会ですが、広く病態生理の計測に関する研究やMRI等の核医学以外のモダリティによる画像解析の研究も含めます。

今回は会場開催とWeb開催の併用によるハイブリッド開催となり、発表、質疑応答はZoomで行います。会場ではZoomの画面をスクリーンに映しますが、会場でのご発表、ご質問等もすべてZoomを介して行います。また、会場は最大20名の人数制限があります。

ご興味のある方は、是非ご参加ください。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては運営方法が変わる場合もありますのでご了承ください。

 【日時】

   2020年12月5日(土)14:00~17:00(予定)

 【会場】

   東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター(分子イメージング研究センター2F講義室)

   宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3

   ※会場開催とWeb開催の併用によるハイブリッド開催となります。

   ※研究会参加は無料です。

 【核医学画像解析研究会】

   代表世話人 伊藤 浩(福島県立医科大学)

   当番世話人 渡部浩司(東北大学)

   世話人   茨木正信(秋田県立循環器・脳脊髄センター)

         生駒洋子(量子科学技術研究開発機構)

 【日本核医学会 核医学理工分科会】

   会長    木村裕一(近畿大学)

 【連絡先】

   〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3

   東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター

   渡部 浩司

   E-mail:watabe@cyric.tohoku.ac.jp

 【詳細】

   第10回核医学画像解析研究会のご案内

   第10回核医学画像解析研究会リーフレット

   第10回核医学画像解析研究会プログラム

2020年8月20日第67回米国核医学・分子イメージング学会(SNMMI2020)でポスター賞金賞受賞

 2020年7月11日~14日に開催された第67回米国核医学・分子イメージング学会(バーチャルエディショ

ン会議)において、趙松吉教授らの研究グループが腫瘍基礎部門でポスター賞金賞を受賞しました。

 この学会は、毎年6月にアメリカで開催する核医学・分子イメージング領域で最も大きい国際学会です。今

年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )のため、初めてバーチャルエディション会議として2020年7

月11日~14日に開催され、7000名が登録参加しました。

 この学会でのポスター賞は、腫瘍基礎部門をはじめ8部門において、各部門から金賞、銀賞と銅賞を設けて

います。今年は8部門において、976以上のポスター演題が採択され、各部門からトップ10演題が受賞候補者

に選ばれ、最終的な評価でトップ3の演題が受賞されることになります。

 本研究は、褐色細胞腫担癌マウスにおける211At-MABGの腫瘍増殖抑制効果と安全性について、初めて

131I-MIBGと直接比較検討を行ったことと211At-MABGの転移性褐色細胞腫や傍神経節腫への早期臨床応用が

期待されていることが高く評価されたものと考えています。本研究成果が核医学領域における世界権威の国

際学会で金賞を受賞できたことは、現在本学で進めている211At-MABGの非臨床試験から臨床応用への研究開

発に大きな励みになることを期待しています。

 なお、本研究は量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所との共同研究です。

【標題】

 Effects and safety of alpha-emitting meta-211At-astato-benzylguanidine (211At-MABG)

 compared with 131I-meta-iodobenzylguanidine (131I-MIBG) on tumor growth suppression

 in a pheochromocytoma mouse model

【研究者】

 趙 松吉、粟生木 美穂、西嶋 剣一、下山 彩希、右近 直之、

 高 峰英、鷲山 幸信、髙橋 和弘、伊藤 浩(先端臨床研究センター)

 吉永 恵一郎、鷲野 弘明、伊東 奈津江、

 吉岡 菜穂、田村 菜穂美、東 達也(量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所)

【概要】

 副腎に発生する褐色細胞腫と副腎外の傍神経節に発生する傍神経節腫はいずれもカテコールアミン産生を

特徴とする神経内分泌腫瘍であることから褐色細胞腫・傍神経節腫(PPGL:Pheochromocytoma and

paraganglioma)と総称されています。全生涯に渡り転移を来す可能性があることから2017年に世界保健

機構 (WHO)は褐色細胞腫・傍神経節種を悪性腫瘍に位置づけました。手術非適応の転移性PPGL患者の全身

治療として現状では化学療法(CVD)あるいはベータ線を放出するヨウ素-131(131I)を用いたmeta-131I-

iodobenzylguanidine(131I-MIBG)内照射療法以外に全身病変の進行抑制に繋がる治療選択肢がありませ

ん。131I-MIBGによる治療は標準治療のひとつとなっているものの、その生存ベネフィットが限定的です。ま

た副作用として高用量の投与或いは繰り返し投与による合計投与量の増加に伴い、骨髄抑制が重篤となる

ことがあります。そこでベータ線よりも、飛程が短く、細胞殺傷効果が高く副作用が少ないアルファ線を放

出するmeta-211At-astato-benzylguanidine(211At-MABG)は、転移性PPGLの治療に大いに期待されてい

ます。本研究では、ラット褐色細胞腫細胞(PC-12)移植マウスにおける211At-MABGの腫瘍増殖抑制効果と

安全性について、世界で初めて131I-MIBGと比較検討を行いました。

 この研究ではPC-12移植ヌードマウスに211At-MABG(1.11MBq)、131I-MIBG(31MBq)又は対照群と

して溶媒を尾静脈内投与し、2週間腫瘍体積・体重等の測定、またマウスの皮膚乾燥状態と下痢有無の安全

性について経過観察を行いました。薬剤投与14日後、211At-MABGは対照群に比較し有意な腫瘍体積縮小効

果を示し、131I-MIBGと同様の効果を示しました。しかし、211At-MABG治療前後のマウス体重の有意な変

化や副作用が認められませんでした。以上の研究成果より、211At-MABGは治療効果が高く副作用が少ない

新しい治療法として転移性褐色細胞腫や傍神経節腫の治療選択肢になる可能性が示唆されました。

 

 こちらから写真および賞状がご覧いただけます。

2020年6月22日研究成果が雑誌に掲載されました

当センター所属教員による研究の成果が、英国雑誌“Scientific Reports”に掲載されました。

【掲載雑誌】

 英国雑誌 “Scientific Reports”

【標題】

 Feasibility of cancer-stem-cell-targeted radioimmunotherapy for acute myelogenous leukemia

 using 211At-CXCR4 monoclonal antibody

【研究者】

 織内 昇、粟生木 美穂、右近 直之、鷲山 幸信、譚 成博、

 下山 彩希、西嶋 剣一、髙橋 和弘、伊藤 浩、趙 松吉(先端臨床研究センター)

 池添 隆之(血液内科学講座)

【概要】

 腫瘍組織を構成する癌細胞は、多様な細胞集団であり、多様性のもととなる細胞が癌幹細胞であることが

分かっています。癌幹細胞は、抗がん剤などの治療に抵抗性を示す腫瘍細胞のクローンを誘導し増殖するた

め、治療が無効となり悪性度が増すと考えられています。したがって、癌幹細胞を標的とした治療が、がん

の制圧には不可欠と考えられます。

 CXCR4という分子は、癌幹細胞に広く発現し、癌細胞の増殖、浸潤ならびに転移を促進させることが知

られています。私たちのグループは、細胞障害性の強いα線を放出するアスタチン211(211At)を標識し

た薬剤による、CXCR4を標的とした治療の可能性を探る研究を行いました。

 この研究では、211Atを結合させたCXCR4に対する抗体(市販のものを使用)(211At-CXCR4 mAb)を

ヒト急性白血病の細胞を移植した動物モデルに投与し、その体内動態から腫瘍と正常臓器の吸収線量をもと

に治療効果を推定したところ、211At-CXCR4 mAbは、正常臓器の障害が許容範囲内で腫瘍細胞に十分な線

量を与えることが示されたことから、この治療は急性白血病の幹細胞を標的とする治療法として有効である

可能性が示唆されました。

 この研究の成果は、新しい治療法として海外でも注目を集め、本学が研究を進めている211Atによるがん

治療の開発につながる成果です。

 なお本研究は、科学研究費助成事業 基盤研究(B)(16H05393)として実施したものです。

【詳細】

 Feasibility of cancer-stem-cell-targeted radioimmunotherapy for acute myelogenous leukemia using 211At-CXCR4 monoclonal antibody

2019年9月17日第9回核医学画像解析研究会のご案内

伊藤浩副センター長が代表世話人を務める「第9回核医学画像解析研究会」が11月16日(土)に量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所にて開催されます。今回も日本核医学会 核医学理工分科会との共同開催となります。

トレーサーの動態解析や画像の定量解析等の画像解析をテーマとした研究会ですが、広く病態生理の計測に関する研究やMRI等の核医学以外のモダリティによる画像解析の研究も含めます。

ご興味のある方は、是非ご参加ください。

 【日時】

   2019年11月16日(土)13:00~18:00(予定)

 【会場】

   量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所(研修棟2階 講義室)

   千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1

 【核医学画像解析研究会】

   代表世話人 伊藤 浩(福島県立医科大学)

   当番世話人 生駒洋子(量研機構放射線医学総合研究所)

   世話人   渡部浩司(東北大学)

         茨木正信(秋田県立循環器・脳脊髄センター)

 【日本核医学会 核医学理工分科会】

   会長    木村裕一(近畿大学)

 【連絡先】

   〒263-8555 千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1

   国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構

   放射線医学総合研究所 分子イメージング診断治療研究部

   生駒 洋子

   E-mail:ikoma.yoko@qst.go.jp

 【詳細】

   第9回核医学画像解析研究会のご案内

   第9回核医学画像解析研究会リーフレット

   第9回核医学画像解析研究会プログラム