核医学イメージング研究部門では、核医学画像診断装置であるPET/CT、PET-MRIおよびSPECT/CT装置を用いた各種疾患の画像診断および臨床研究を行っています。核医学イメージングは、放射性薬剤を体内に投与し、放出される放射線を捉えることにより様々な生体機能を画像化する検査です。核医学イメージング解析によって、診断技術の向上や、放射線からの被ばく線量評価を行うことができ、高精度な診断・治療法の研究推進に貢献します。
附属病院との連携により核医学イメージング研究を実施します。附属病院にはPET/CT装置1台、PET-MRI装置1台が2013年より稼働しており、SPECT/CT1台が2025年度に設置されました。PET-MRI装置は、画像診断装置であるMRI装置の中にPET装置を組み込んだハイブリッド型の画像診断装置です。PET-MRIでは、MRIによる高精度の形態画像とPETによる生体機能画像の融合画像を容易かつ精度よく得ることができ、画像診断や臨床研究に威力を発揮しています。ほかにもSPECT/CTでは177Luや211Atなどの治療用の放射線核種を撮像し画像化することで、治療効果や副作用推定などが実施可能となる放射線の被ばく線量評価研究を行います。